ニュージーランド女性首相の産休取得から考える組織のエンパワメント

先日ニュージーランドの女性首相が第一子を出産し、6週間の産後休業に入ったニュースが話題になりました。現職の首相が産休を取得するのは、なんと世界初とのこと。首相の休業中は副首相兼外相が首相の代行を務めます。女性の社会進出とライフイベントの両立を象徴するこのニュースは、世界中から好意的に受け止められています。

ところで、このニュースを自分の組織に置き換えてみてください。産休・育休は休業に入るまでに数ヶ月の準備期間がありますが、体調不良や介護等を理由にリーダーが突然不在となることは、組織においても一般的に起こりえることではないでしょうか。「リーダーの指示がないと組織が回らない」「リーダーである私は何があっても休めない」、そんな状態になっていませんか。

リーダー不在でも自走できる組織作りの手法として「エンパワメント」があります。これは、メンバーに権限委譲をするリーダーシップスタイルです。


エンパワメントのプロセスでは、リーダーは育成の観点をもってメンバーのサポートをすることが大切です。短期的には「自分自身がやったほうが早い」「出来る人に任せた方が確実」というジレンマに陥ることもあるでしょう。育成の観点を失ってしまったり、業務内容の難易度とメンバーの能力を正しく把握せずに、単なる「まる投げ」をしてしまったりすると、エンパワメントは逆効果となり組織の疲弊につながります。

一方で、エンパワメントがうまく実行されると、メンバーの自立性やモチベーションの向上、ひいては能力向上が期待でき、長期的には、組織全体の成長や経営スピードを高める効果があります。リーダーの指示がなくても、メンバーたちが「任せてください」と言える組織ができていると、リーダーも安心して休み取れますよね。

ちなみにニュージーランド議会ですが、首相に引き続き、女性相も夏から3ヶ月の産休を取得する予定とのことです。日本の政治・ビジネス界でも女性リーダーが産休取得といったニュースが流れる日も遠からず、でしょうか。

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