ダボス会議3日目が始まった。ダボスの朝は早い。朝7時過ぎに会場に着いたらもう満杯だった。
軽くネットワーキング&朝食後に、1時間ほどパネルが繰り広げられる。パネリストは、シーメンス、VISA、セコイアキャピタルの各CEO。モデレータはマッキンゼーのグローバルCEO。非常に密度が濃い。
ダボス中に並ぶ特設スペース、「ハウス」
朝食会後にダボスの街中を歩きながら、 富士通ハウス、東大が関与しているAI HOUSEを覗いて、TATAショップでチャイを頂いた。そしてエミレーツ、アクセンチュア、Citi、セールスフォース、メタなどグローバル企業の「ハウス」を横目に、メイン会場に戻っています。 街中は常に渋滞状態です。
今回のダボスで大きな比重を占める地政学
ホテルに戻り、「お部屋でダボス」の時間へ。リアルで参加するのは、プライベートセッションや、スピーカーとして招かれているセッション、そしてパネリストや参加者に会いたいセッションにしている。
学ぶだけのセッションは、部屋着に着替えてオンラインで楽しむのが良い。誰でも視れるのでお勧めです。
米国のブリンケン国務長官とトーマス・フリードマンの対談を視聴したあとは、グテーレス国連事務総長のスピーチを「お部屋でダボス」だ。
今回のダボスでは、ウクライナ、中東、米中関係など地政学が大きな比重を占めている。従って、米国や国連の考えや動きが重要になっている。
G1@ダボス会議で濃密な学びを
ランチは、主にG1に参加している方々を中心としたG1@ダボス会議です。
河野太郎大臣、竹中平蔵さん、成田悠輔さん、出木場久征さん、北野宏明さんなどが参加。いわゆるダボス会議における「日本代表チーム」だ。とても強力なメンバーが揃っている。
ダボス会議で一番濃密な学びは、このランチの1時間で得られます。見てきた風景、学んだことを各自がシェアして、最後に写真を撮って終了。
生成AIの実装についてもトピックに
G1@ダボス後にAI HOUSEに行き、VIP登録してくれたDriving Economic Growth with AI in a Productivity-Challenged Futureと題するセッションに参加。後片付けで出発が遅れた為、席が無くなっていた。会場外のセッションも盛況だ。
登壇者は、アクセンチュアとIBMのCEO等だ。今年のダボスは、生成AIの実装の話も多い。
Meeting of the Riskilling Education Championsに参加
AI HOUSEを出て、Meeting of the Reskilling Education Championsのプライベート会合に参加。4カ国の教育大臣、コーセラ、スキルソフトのCEO(写真)、テマセクの会長などと対話した。
リスキリングに必要なのは、教育機関の創造と変革のマインド。企業の育成への情熱、個人の学びへの願望だと思う。
データの透明性を考えるセッションへ
ダボス会議のメイン会場に戻って、河野デジタル大臣やマスターカードCEOなどが登壇しているセッション、Building Trust Through Transparacyに参加。
日本が、Free Flow of Data with Trustを提唱してから、データのトランスペアエレンシー(透明性)が重要になっている。河野大臣の存在感が際立っている。
ダボスでもLuckyFesをアピール!
ダボス会議のフロアで、今年のクリスタルアワード受賞者のナイル・ロジャース氏を見かけた。僕は、躊躇しつつ勇気を持って声をかけた。
“I love your music. I used to dance on your music.”と伝えて、LuckyFesについてひたすら説明した。
ナイルはChicのリーダーで、世界的な音楽プロデューサーだ。最近では紅白でLE SSERAFIMが歌ったUNFORGIVENをプロデュースした。いつかはLuckyFesに来て欲しいと思っている。Thank you!
恒例のJapan Night
ホテルに戻って、夫婦でJapan Nightへ。妻は、着物に着替え、僕は帯に合わせたネクタイで、会場に向かった。
グロービスは、JapanNightに10年以上スポンサーしている。そしてこのJapan Nightはダボスで最も人気があるコンテンツになっている。寿司スキヤキに、響に日本酒だ。そりゃ、みんな来るよね。
クラウス・シュワブ氏が来られたタイミングで、河野太郎大臣と宇宙飛行士の野口聡一氏とでパチリ。
この組み合わせはあり得ないよね。宇宙飛行士に政治家、ダボスの主宰者に遊び人(笑)。
クラウスは、日本のことが好きなので、ご多忙であっても必ずJapan Nightに来てくれる。本当にありがたい。
これからの日本には適度な自己主張が重要
Japan Nightの料理を作ってくれたのは、混成チームだ。日本から2名職人が来て、チェコ・ポーランドの職人とコラボする。そして場所は、ダボス会議だ。日本食の海外への技術移転が行われている感じだ。全ての業界で同じ様な育成が行われているのであろう。
ダボス会議で痛感するのだが、「日本は世界から本当に好かれている」ということだ。これからの日本は、インバウンドを含めて、日本のコンテンツは、ますます海外に評価されていくことになるであろう。
日本は、経済ばかりでなく、文化・芸術を積極的に世界に展開していくべきであろう。日本人は、恥ずかしがり屋で、大人しく、控えめだ。この美徳は、日本では通用するが、海外では完全にスルーされるだけだ。
これからの日本は、適度に良い点を自己主張していくことが重要だ。外国人職人たちの誇らしげな笑顔が印象的であった。
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