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「お片付け」は人類全体の課題だった!こんまりメソッドが海外で流行した理由とは?~川原卓巳

投稿日:2023/08/21更新日:2023/12/12

目次

G1ベンチャー2023
第6部分科会E「世界で勝つ日本発のコンテンツ~世界で成功を収めたKonMariのビジョンと戦略とは~」
(2023年6月11日/グロービス経営大学院 東京校)

片づけという日常的な行為が、人々の生活にときめきと深い影響を与え、さらに心と生活を豊かにする力があることを伝えてきた「KonMari」メソッドはなぜ世界で受け入れられ、これほどの影響力を持つに至ったのか。その核心にある哲学とは何か、そしてその世界的な成功を支えたビジョンと戦略とは何だったのか。日本発コンテンツが世界市場で成功するための秘訣を探る。(肩書きは2023年6月11日登壇当時のもの)

01:27 近藤麻理恵氏と川原氏の歴史

-2010年に書籍『人生がときめく片づけの魔法』を発売。川原氏が近藤氏をプロデュースし始めたのが、2012年頃。2007年に出会って、友人関係だった。28,9歳の時の食事での会話で、彼女から言われた言葉が人生を動かした。忙しくなって、片付けに行けなくなってしまったというのが、当時の彼女の悩みに対して、「片付けをする人を増やしたらいいんじゃないか」とポロッと言って、そこから手伝うようになったのがきっかけ。それが資格という形になって、今は250名くらいになっている。
-2011年当時は、テレビに出演することで、本がすごく売れる時代だった。金スマ、王様のブランチ、おはよう日本などが大きなきっかけ。
-英訳版『The Life-Changing Magic of Tidying Up』が2013年に出たときには、一緒に起業していた。当時日本の書籍が150万部くらいになっていて、海外からオファーが来たので、自分たちから売り出しに行こうという戦略は何も描いていない。海外と日本で違うのは、海外はエージェントの文化で、エージェントが世界に届けたいと言ってくれた。ただアメリカの家は広いし、成功している人はお手伝いさんなどを雇うので、アメリカで売れるとは思っていなかった。アメリカの出版社の女性が、「これは単なる片付けの本ではない。物を通して現代人が自分の生き方を見直す機会を作る本だ」と言ってくれた。出版イベントを開催した時に、アメリカ人が感動してくれていた。そこで初めてニーズがあるかもしれないと思えた。
-結局海の向こうにいる人も、人だ、ということを感じた。響くものや感動するものは、言語や文化を越えて伝わることが分かったのが大きな財産。そこからスイッチが入って、2014,2015年は海外でPR活動しながら、『TIME』の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたことで世界が変わった。100人が一堂に会するイベントがあって、そこにはイーロン・マスクやスティーブン・スピルバーグもいた。改めて、そこにいるのは同じ人なんだという気付きを得た。何が違いを作っているのかというと、その人が何を考えて何をやってきたかでしかない。

14:17 片付けの本ではなく、人生を変えるための本だということで間口を広がった。

-日本は世界的に見た時、片付け先進国。島国で、都市化が進んでいて、一気に豊かになってモノが増えたので、世界一散らかっている都市になった。家の中をどう暮らしやすくマネジメントするかという情報と試行錯誤の回数が多い。
-特にマンハッタンなどでは狭くて、地価が上がっていて、ひとりでは住めないという中で、Amazonがワンクリックで届くような状況になった。片付け方は欲していたけど誰も言ってくれない。時代にフィットした。
-40カ国で世界 で1400万部売れているが、売れ行きのデータを見ると都市化が進んでいるデータとまったく一致する。散らかるという不幸は、人類全体の課題だった。我々が提供しているのは片付けではなく、本当の豊かさとは何なのかに気付く問いを提供している。

18:30 コロナ禍とNetflixでの配信が同じ時期だったのが大きかった?

-コロナ禍前の2019年1月1日に公開された。片付け番組から言うと、ヒットの方程式から外れている。劇的に綺麗にするというのが主流で、日本では「劇的ビフォーアフター」、アメリカでは「メイクオーバーショー」。Netflixの番組は静かだし、見栄えもしない。嘘のない、真実の力の大きさがわかった。
-遺品整理の回(哀しみからときめきへ)で、番組スタッフが旦那さんが亡くなった時のことを聞こうとしていたので、そういう場面が出てくるまでは指示を出さないでほしいと話した。実際そういう場面が出て、真実が撮れたからヒットする番組になったと思っている。

24:16 日本人らしさ、アジア人らしさを求められたことは

-番組のプロデューサーではなく、在米の日本人がそういうことを求めてきた。衣装など。でもすごく違和感があった。日本から海外に展開する時の重要なポイントは、その国の人がイメージする日本って何なのかという瞬間の現地感を取り入れることだと思っている。日本がどう売りたいかではない。
-いま日本は、禅、メディテーション、マインドフルなどの生き方、考え方に興味を持ってもらえている。ちょっとずつチューニングしながらやっている。
-近藤氏は、5歳からの片付けたいという強い欲求の結果、ときめくものを残せばいい、にたどり着いている。差別化のためにこのワードを出しているわけではない。アメリカでは「kondo」というのが片付けるという意味になっていて、自然に日常的に使われる流れが出来た。
-マーケティングとかブランディングなどの話を色々いただけるようになるが、一番意識した方が良いことは「こっちが売りたいものを売る」ではなく「相手が求めているものに自分たちがフィットさせていく」こと。社会とのコール&レスポンス。
-禅意外だと「道」。世界で存在感を出していくには、可能性が3つあると思う。1つ目は食。2つ目は観光。3つ目が「道」。華道や茶道など、ひとつのことを追求するという国民性はずば抜けている。

32:16 Netfxixで最初に正座して挨拶するシーン

-テレビとか一切抜きに、普段からやっていた。人とあいさつする感覚で、家やモノにあいさつする。日本のテレビでも同じように家に挨拶していたが、カットされていた。

35:19 セコイアキャピタルから資金調達を受けたこと

-2015年くらいからアメリカを主戦場にしようと思っていた。共同創業者が、アメリカ育ちでシリアルアントレプレナーでVCもやっていた。そこでスタートアップというやり方を知った。さまざまな方から資金調達を受けて、エンジェル投資家からセコイアキャピタルを紹介してもらった。一番はやっていることやビジョンに共感してくれる方が増えたのがきっかけだった。
-セコイヤキャピタルとはかなりハンズオンでやっていた。経営者としての学びを得たのは、セコイヤキャピタルのパートナーとの壁打ちから。小学生なのに、MBAの学びを英語で受けている感覚だった。
-時間の使い方を見直してみろと言われた。自分の時間の8割を採用に割いていなかったら、企業が衰退しているという事。自分より優秀な人間をどう連れてくるか以外は考えなくて良い。

40:21 川原氏のいびつな英語学習法

-最初に喋れるようになった英語は、面談する側の英語。採用しなきゃいけないから、自分が質問し たいことリストを100個作って、それを全部 Google翻訳に突っ込んで、英文100個書いてあるやつをパソコンに出しながら喋っていた。雑談になると急に喋れなくなる。得意な型がいくつか出来ると英語を話せるようになるので、それは良かった。
-どんどんやらなければならない状況に追い込まれて行ったのが良かった。

42:16 日本の才能をもっと世界に出すためのプロデュース

-アメリカから日本に向けての発信を増やしている理由は、悔しさ。アメリカで仕事していて日本の話題ひとつも聞かない。日本のいいところが伝わっていない。その理由は、プロデューサーがいないこと。
-アメリカに行って気付いたのは、いろんなことを成し遂げている裏には必ず優秀なプロデューサーがいること。これが日本に不足していると気付いた。プロデューサーの学校を始めているのが今。 -アメリカはエージェント文化があるのが強い。価値とマーケットの間に人を置いている。もっとオープンにすると国力が上がると思う。
-いいプロデューサーとは、どでかい信頼を作れること。プロデューサーの仕事は、何とか形にすること。

47:25 質疑応答①

-欧米でビジネスしたいが、道を世界に発信するとき、今としてはどんな打ち手が確率の高い誘致だと思うか。

50:32 質疑応答②

-結局40カ国でやっていても、ローカライズしていないのか。

53:07 質疑応答③

-ベンチャーキャピタルが投資しづらいモデルだと思うが、彼らの狙い・戦略はあったのか。

55:08 質疑応答④

-どうやってプロデューサーを見つけたら良いのか?

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