新時代経営・テクノベートスタートアップの今!
第1回「高齢者問題に挑むスタートアップたち」
グロービスは2022年4月、テクノベート経営研究所(通称:TechMaRI(テクマリ))を設立した。ミッションを「テクノベート(Technology×Innovation)時代の産業創生・企業育成を研究し、大学院のカリキュラムに反映させると共に、日本発のデカコーン創出に寄与する」と定め、さまざまな研究を行なっている。
その研究発表の一環として、「新時代経営・テクノベートスタートアップの今!」と題した動画シリーズをスタート。第1回目の今回は、「高齢者問題に挑むスタートアップたち」と題し、市場環境の分析および、そこの市場で成功しているスタートアップの事例について紹介する。(肩書は2023年3月撮影当時のもの)
00:37 2019年日本の平均寿命は世界一
01:25 顧客としての高齢者
-家計に対する不安がなくなってきている層は年々増えている。他の世代と比べて大きな金融資産を持っている。
-高齢者世代の市場は、2012年には100兆円を超える市場。世界では日本の30倍の高齢者がおり、この領域で活躍するスタートアップが出れば、世界でも活躍できる可能性がある。
-8割を占める普通の高齢者には、さまざまなことを楽しみたいニーズがある。
04:33 事例①カーブスホールディングス
-1992年、アメリカ・テキサス発祥。2007年には全世界で1万店舗。世界最速展開のフランチャイズチェーンとして、ギネスに認定されたことも。
-日本では、ターゲットと提供価値を途中から変えて成功した。2018年には米国本社を買収。
07:31 シニア世代のスマートフォン普及率が急速に拡大
-2021年には、60代は80%、70代は62%、スマートフォンを所有している。
-日本の高齢者は、スマホでネットバンキングやショッピングなどをする人はまだ少ない。
-スマホが出てきたことで、Uberやメルカリなど新たな産業が誕生。
10:09 カーブスホールディングスも、スマホを使ったサービスを開始
-「おうちでカーブス」の利用者は4.5万人、店舗併用のサービスも3万人に。
11:21 労働者としての高齢者
-日本の高齢者は、諸外国に比べて働く意欲は比較的高い。
12:32 事例②M&A総合研究所
-経営者の平均年齢は上昇し続け、後継者不在に直面。M&A件数も10年で3倍近くになっている。
-M&A総合研究所は、M&Aの仲介業務を提供。案件の発掘、マッチング、エグゼキューションなど。
-デジタルを活用することでPDCAを素早く回し、仕組化出来ている。
16:10 プラットフォーム・ビジネスの機会を見つける方法
-取引コストを減らしボトルネックを取り除ける技術、複雑もしくは見過ごされたネットワーク、大規模で分断された未活用の資源、それぞれを探すこと。
19:05 法律による「働く」後押し
-2021年3月の法改正により、70歳までの就業機会確保を雇用主の努力義務としている。
-背景にあるのは、支える世代への社会保障費負担増。
-退職金は年々減少しており、1997年は3000万円超だったが、2017年で2000万円以下。退職金の事なんて、働き盛りの人は考えていないのが現状。
-働く場を見つけるのは、現状は縁故がメイン。民間就職支援サービスのニーズはあるが、利用者は少ない。大きなマーケットがあるのではないか。