G1経営者会議2016
第6部分科会C「成長を実現するM&Aとは」
国内市場の縮小、円高、ROE向上を掲げる政府の一連の施策によって、日本企業による海外企業の買収が増加している。2015年の日本企業による海外企業買収は、総額878億ドルで、前年比53%増、過去最高となった。一方で、国境を越えた組織の統合は、様々な問題を経営に突きつけている。買収後の組織統合(PMI )を成功させ、シナジーを最大化するための方法論とは何か。日本企業がさらなる成長を実現するためのM&Aを考える。(肩書きは2016年11月3日登壇当時のもの)
<動画冒頭をテキストでご紹介>
岡島氏: 「成長を実現するM&Aとは」という非常にプロフェッショナリティの高いリアルなセッションに来ていただき、本当にありがとうございます。
今日は「M&Aの成功事例をたくさん持っていらっしゃる方といえば、この方」という3名に来ていただいて、お話を伺っていこうと思っています。
「成長を実現するM&Aとは」ということで、後ほど全体の傾向については渡辺さんから色々お話をいただけると思うのですが、私自身は経営者のリーダーシップ開発という仕事をやっています。今日のテーマとはだいぶやっている仕事が違うかと思いきや、グローバルのM&Aが増えてきて、ポストマージャーインテグレーションで経営者の方々が入ってきたり、経営ボードを作っていく時にグローバル化の中でどう経営チームを作っていくかという仕事もたくさんやらせていただく中で、このM&Aの成否は非常に重要だと思っています。
そんなこともありまして、今日はお三方にしっかり伺っていきたいと思います。このところ海外のM&Aが非常に頻繁になってきていて、そして大型化していてということもあります。もちろん販路を拓くようなケースもあるのですが、一方ではイノベーションの取り込みということで、目的は大きくいうと2つかと思うのですが、市場を拓くというところと、イノベーションを取り込むというところの話、このあたりも伺っていきたいと思います。(この続きは動画でご覧ください)