G1サミット2016
第5部 分科会B「Fintechの可能性」
インターネットの出現があらゆる業界をディスラプトしていく中、金融業界も大いなる岐路に立っている。ダボス会議では、銀行が無くなる日を真剣に金融業界のトップが議論していた。ブロックチェーン技術の応用、ビットコインなどの出現、ロボアドバイザーによる運用の普及――情報技術の進化や人工知能の出現によって、金融業界の構造が根底から変わりつつある。Fintechの進化は、どのようなビジネスを生み出すのか。経済のあり方をどのように変えていくのだろうか。日本企業・行政はどう対応すべきか(肩書きは2016年3月20日登壇当時のもの)。
<動画冒頭をテキストでご紹介>
高野氏:みなさん、おはようございます。フィンテックは最近いろいろな所でお話聞くと思いますが、ものすごくいろいろな議論をしていて、去年もダボス会議で170ページのレポートを出すほど話題になっている。そういう意味ではいろいろな視点があって、ベンチャーの人たちが融資であるとか、ロボアドバイザーであるとかやっているが、我々はどちらかと言うと老練な感じなので(笑)、もう少しマクロなフレームワークで議論して、そもそもフィンテックとは何で、これがどういう風に我々の生活を変えていって、金融業界をどのように変えていくのか?という大きなフレームワークで考えて、4月のG1ベンチャーでフィンテックの個別の議論をしていきたいと思います。
そういった意味では今日のパネリストはパーフェクトなパネリストなのかなと思います。まずは私の方で議論の対象としてお話したいのが、「フィナンシャルタイム」で編集主幹のフィンテックの記事が出た時、これが非常にいい記事で彼が言っているのが今、メディアとかリテールビジネスでディスラクティブモデルが出ているが、これもフィンテックで起こるのか?と言う彼の最初のアンサーが…(この続きは動画でご覧ください)。