G1サミット2016
第7部 分科会B「人工知能が生み出す大変化 ~最前線で何が起きているのか~」
GoogleやFacebook、トヨタ、リクルートといった企業が人工知能技術の研究・開発に次々と参入し、あらゆる産業の構造を大きく変えようとしている。インターネット上に蓄積された膨大なデータと人工知能の解析技術が融合することによって、どのようなビジネスが新たに生まれるのか。いまや技術的なブレイクスルーを超えた人工知能の発展は、我々の生活や社会にどのような変革をもたらすのか。人工知能が変えるビジネスと来たるべき社会の姿を議論する(肩書きは2016年3月20日登壇当時のもの)。
<動画冒頭をテキストで紹介>
牧野氏 :今日は「人工知能が生み出す変化」という事ですが、もう30年先の質問というのはやめてください。もう皆さん、何十回も聞かれているので、今日は具体的な「産業と人工知能」の話をしていきたいと思います。
まず一つ目にお聞きしたいのは、AIが具体的に産業界などで、どこまで使える段階にきているのか?という事を聞いてみたい。
北野氏 :AIとロボティクスというところで繋がっている点として、大きく4つがある。一つが「バイオメディカル系」。もう一つがインダストリー4.0と言われている「ファクトリー系」。ちょっと先だが「自動走行系」。そして「フィンテック系」。その中で2~3事例を紹介したいが、例えばロボティクスを繋げた物流関係だと、ロボカップという2050年までにロボットでワールドカップで優勝する(という目的で研究されていた)AI技術を使って、キバシステムが、倉庫内物流を自立型ロボットでやるというベンチャーをつくった。それがアマゾンに800億円くらいで買収されて、今、アマゾンロボティクスという会社になって、北米の倉庫では使われてている。(続きは動画でご覧ください)