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5月病にならないためのメンタルヘルス7カ条

投稿日:2016/05/01更新日:2019/04/09

この季節、テレビや新聞では「雇用形態の変化」「勤務形態の多様化」「IT化」などが影響して職場でのストレスが増加、新入社員の「5月病」が多発している、という報道が見られるようになる。

5月病とは、ゴールデンウィーク明けに出社拒否などを伴ったうつ状態等に陥ることである。最近では、2カ月程度の入社研修明けに見られるので「6月病」と呼ばれることもある。

筆者は40年以上、メンタルヘルスの専門家として「うつ社員」と向き合い、「30万人」のストレスチェックを継続してきた。その経験から得た、環境適応のハイリスク期間を乗り越え、より良く適応するための7カ条を下記に紹介する。特に、新入社員の皆さんに読んでいただきたい。

【5月病にならないためのメンタルヘルス7カ条】

(1)窮屈な制度やルールだとしても、ときには、己の「我」を削り、環境に合わせる努力をすることも必要だ

(2)職場には様々な人がいる。これには吉川栄治の「衆人皆我師」コーピング(対処)が効果的だ。良い上司や先輩からは「やるべきこと」を学び、悪い人からはやっていけないこと学ぶ。それを日記に書いておくこと

(3)「ケチナノミヤに通わない」こと。メンタル不全の兆候は「欠勤、遅刻、泣く、能率低下、ミス多発、やめたい」に気づくこと。頭文字をとって「ケチナノミヤ」と言う。ここに通わないことだ

(4)腹が減っては戦はできぬ。「朝ご飯」を食べること

(5)1日7時間は寝ること。睡眠時間とメンタル不全発症には相関あり

(6)変化の時ほど、心と体のチェックを忘れないこと

(7)志を持つこと。入社時には、坂本竜馬、西郷隆盛、吉田松陰などの変革者の書に触れて、自分の「志」を高めよう。心が強くなります

昔の軍隊では、新兵が上官に「軍靴が足に合わない」と言うと、「馬鹿者、足を靴に合わせろ」と怒鳴られたという。こんなことを企業の上司が言ったらパワハラだが、我慢して履いているうちに「靴の皮が伸びて足になじんでいく」ということもある。時には忍耐も必要であることを付け加えておく。

 

  • 佐藤 隆

    グロービス経営大学院 教員

    日本のメンタルヘルス黎明期より日本鋼管病院の精神衛生室及び同社人事部兼務にて、メンタルヘルス等の職務に40年以上携わる。東海大学短期大学部にて学科長を務める。学術活動として300社以上の企業を対象にリーダーシップ 及び、管理職のメンタルヘルスに関する調査研究を実施。また、多数の企業における人事部・管理職向け研修や人事システム立案に携わる。 現在、グロービス経営大学院大学に所属。他にハンス・ セリエ財団カナダストレス研究所客員研究員や財団法人パブリックヘルスリサーチセンター付属ストレス科学研究所客員研究員、総合心理教育研究所代表、自治大学校非常勤講師、地方公務員安全衛生推進協会非常勤講師を務める。また、産業ストレス学会、産業精神保健学会員、産業組織心理学会員。臨床心理学、精神保健学等を専攻。 主著「臨床心理学とストレス科学」(エイデル出版)、共著「産業・組織心理学入門」等。臨床心理士、精神保健福祉士取得。日本心理臨床学会会員、日本ストレス学会等会員。

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