グロービス特別セミナー
サイバーエージェント流リーダー育成法 Part2/2
サイバーエージェントでは、事業育成と人材育成を目的としたユニークな取り組みを積極的に行っている。新規事業案を競い合う「あした会議」、取締役交代制度である「CA8」など、ユニークな自ら挑戦する機会を設け、社員の成長をサポートしている。Part2では人材開発本部長の曽山哲人氏が、活躍する社員を育てる人事制度をベースに、現場や実務を通じてどのようにリーダーが育成されているかについて語る(視聴時間30分46秒)。
スピーカー
曽山哲人氏
サイバーエージェント 執行役員 人材開発本部長
ト部宏樹氏
サイバーエージェント 取締役 エンターテイメント事業本部 本部長
横山祐果氏
サイバーエージェント アメーバ事業本部ゲーム事業部 執行役員 プロデューサー
田久保善彦
グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長
【ポイント】
・2003年に当時の役員で合宿をしたことが大きな転換点だった。1泊2日で議論をし、交流を持ったことでチームビルディングが本気でされた。そこで人事を強化するという方針と、21世紀を代表する会社をつくるというビジョンができた(曽山氏)
・「禁止」という言葉は禁止。「禁止」を使うと社員は萎縮したり、創造性が下がったりするので、特にリーダーは使ってはいけない(曽山氏)
・若い世代やチャレンジしたい人たちは、早くチャレンジがしたい。それが出来ないと入社後1、2年目でわかってしまうと彼らは守りに入ってしまう。1年目の早い段階から「やった分だけ得をする」という事例を増やすのはとても大事(曽山氏)
・意思表明を大事にしている。どんな人であろうと意思表明した人にはチャレンジするチャンスを与えたい。それを受け止めて「やってみなよ」と言えるリーダーがいるということも大事(曽山氏)
・あまり年上や年下ということを気にしない。自然体で仕事をするように心がけている(卜部氏)
・新しいことへの挑戦が多いので、わからないことも多い。わからない時は皆に聞きにいくことを恐れない(横山氏)
・サイバーエージェントでは大きな事業が出来る。自分で起業するよりも、大きな仕事ができる環境にいることのほうが魅力的(卜部氏)
・皆が楽しく、どこよりも成長できる会社をつくらなければならない。時には外に出て活躍する人がいるほうが嬉しいが、サイバーエージェント自体を大きくするには、外に出るより中でやるほうが得をする、という状況をつくっていかなければならない。それが結果として組織力の強化になり、成長の源泉にもなる(曽山氏)
(肩書きは2015年7月24日登壇当時のもの)