100の行動シンポジウム2015
第3部 これからの世界とこの国のかたち
国家がすべきことを100個提言してきた堀義人の「100の行動」。完筆を記念したシンポジウムの模様をお届けする。第3部では「これからの世界とこの国のかたち」を議論した(視聴時間55分34秒)。
<プレゼンター>
柴山昌彦氏
衆議院議員
梅澤高明氏
A.T.カーニー日本法人 会長 パートナー
<コメンテーター>
秋山咲恵氏
株式会社サキコーポレーション 代表取締役社長
窪田良氏
アキュセラ・インク 代表取締役会長兼社長
松田公太氏
参議院議員
<ポイント>
■柴山昌彦氏 プレゼンテーション
スマートパワーで日本の強みを発揮し、日本をアピールすること。世界をリードするためにグローバル化が必須。「日本は非常識」という世界目線の“負”を払拭し、独自の強みである、資源、インフラの品質の高さ、勤勉な人材育成ノウハウやクールジャパンで世界をリードしていくべき。アジアにおける法整備、それを担う人材の育成にも力を入れている。
■梅澤高明氏 プレゼンテーション
未来の東京はグローバル化、超高齢化、ロボット化が進んでくる。ヒトの健康をどう増進していくか(Fitness City)、ロボットとの共存あるいは競争をする社会でヒトの創造性をどう高めるか(Creative City)、技術進化をどんどん取り込んで都市の魅力に繋げていこう(Information City)という3つの柱を打ち立てた。東京湾の再開発、築地を食の新たな聖地にする、東京のナビゲーション機能アプリを多言語対応でつくるなど、新産業・新サービスで東京をIoTの実験場にしようという提案をしている。
■ディスカッション
・日本には非連続の変化を起こす力が必要。そのために誰かがグランドデザインを描き、それを実現する当事者がいて、新しいチャレンジを出来るようにするために旧弊を改善解決するような政治決断があって初めて新しい景色が生まれる(秋山氏)
・世界の人に普遍的に役立つ価値を生み出して、日本のプレゼンスを世界で知ってもらいたい。失明を撲滅する医薬品開発は、日本人のリーダーシップと世界のパワーを結集して普遍的な価値を広げている。若い世代もイノベーションを起こし、世界が必要とする技術・価値を発信し続けていくことが大事(窪田氏)
・日本国内では日本の良さはわからない。外から人を連れてきて、良さを見出してもらい、彼らに発信してもらうのがよい(梅澤氏)
(肩書きは2015年7月31日登壇当時のもの)