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iPS細胞――実用化に向けた課題とは~ノーベル賞受賞・山中伸弥氏

投稿日:2015/06/06更新日:2019/04/09

京都大学iPS細胞研究所所長・山中伸弥氏
G1サミット2015
第6部 全体会「iPS細胞の未来~再生医療の実用化が世界に貢献する日~」Part2

2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏。iPS細胞は、難病治療・再生医療の大きな可能性を秘め、世界中から期待と注目を集めている。一方で実用化に向けては、莫大な資金力を持つ米国はじめ各国が参入し、熾烈な国際競争が繰り広げられている。「iPS細胞を患者のベッドサイドへ」--実用化に向けた道のりと課題を紹介する。山中伸弥氏は2009年の第1回G1サミット以来のメンバーでもある(肩書きは2015年3月20日登壇当時のもの。視聴時間15分15秒)。

山中 伸弥氏
京都大学 教授 
iPS細胞研究所 所長
世耕 弘成氏(聞き手)
内閣官房副長官 参議院議員

【ポイント】
<新しい薬や治療法のコストについて>
・高額になる原因の一つは特許で、もう一つは治験。特許はできるだけ国に研究費等を出していただいて、大学などの公的機関が主要な特許を押さえるようにする必要がある

<運営に使える安定的資金の獲得について>
・寄付活動は5年ほど前からものすごく力を入れていて、ファンドレイジングの担当者を雇用。年間5億という目標に去年も今年も到達している

<開発分野を選ぶ視点について>
・成功率は低いが今までとは違う世界を生み出す可能性がある分野で研究費を保証し、支援していくことは大事。一方で伸びてきた分野を見て選択と集中もしていくのも大切。基礎的な部分は今後も文科省にやっていただけると思うが、選択と集中に関してはAMED(エイメッド)という日本版NIHに期待している

<人材育成についての考え方>
・自分が運が良かったのは、37歳のとき、奈良先端科学技術大学院大学で主任研究者として自分のラボを持ち30代で独立できたこと。もう一つはJST(独立行政法人科学技術振興機構)という文科省のファンディングで、年間5000~1億の研究費を5年間支援いただいたこと。CiRAでは、できるだけ30代の人を引っ張ってきて、基金の面も含めて精一杯応援したい

予告編はこちらから
iPS細胞でどんな治療ができるのか

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