グローバル展開における人財マネジメントの要諦 Part5/5
山口 岳男
株式会社日立総合経営研修所 取締役社長
井上 陽介
株式会社グロービス マネジング・ディレクター
業績不振にあえぐ電機業界の中でV字回復を成し遂げた日立製作所。成長戦略の柱である海外戦略を支えるために、人財部門のグローバル人財施策を行った。「HRアワード2013」で「企業人事部門 個人の部 最優秀賞」を受賞した山口岳男氏が自ら牽引した改革を説く。パートで5はグロービス マネジング・ディレクター井上陽介との対談の模様をお伝えする(肩書は2014年12月9日登壇当時のもの。視聴時間20分23秒)。
【ポイント】
・最近の傾向として、人材育成は部署ではなく、HRの担当になっている
・仕組みは必要だが、仕組みだけで人は育たない
・社員本人のやる気を引き出す方法が今は弱い。キャリアを自ら考えるようにできていない
・自分が次のレベルに上がるために、何が必要かを知っているか――わかっていない割合が高いのが日本人
・データベースは最低限の情報だけ、グレードや職種、職名など。経験や資格は入れていない
・「グローバル・リーダーシップ・ディベロップメント」は、海外も国内も一緒に行う。海外拠点のリーダーの育成は国内と差はないが、海外に割く時間はまだ少ないという認識
・日本人のリーダーシップはアメリカと比べて非常に少ない。優秀な人を採用してもマネジメントできなければ辞めてしまう。日本人の基礎的なリーダーシップは向上させたい
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