山中礼二 グロービス経営大学院 教員
ベンチャーのファイナンス入門 Part5/5
VCからの資金調達【方針決定編】
起業家にとって「ファイナンス」は、現状を切り拓き、ビジョン(志)に近づくための強力な「武器」になる。急拡大を目指すベンチャー起業家が知っておくべき資金調達の基本をベンチャーキャピタリストとベンチャー経営者の双方の経験を持ち、現在グロービス経営大学院のベンチャー系科目で教鞭をとる山中礼二が分かりやすく解説。今回はVCからの資金調達にフォーカスする(肩書きは2015年1月30日登壇当時のもの。視聴時間20分57秒)。
【ポイント】
・VCファンディングの方針決定は、いくら(金額)、どこから、どのような条件で(株価)調達するか
・自社の事業戦略を財務戦略に落とし込み、資本政策(経営陣の持分希薄化)を考慮しながら、資金調達額を決める
・「持分維持」と「十分な金額の調達」のどちらが重要か考える
・有意義なマイルストンに到達するのに十分な金額、一定期間事業に集中できること、過度な自己持分希薄化を招かないことで額を決める
・起業家は「投資家の審査をする」という冷静さと、「この人と長期的に付き合えるか」という直感を大切に判断する・VCにとってリーズナブルで、既存株主の持分を過度に希薄化させない株価(Valuation)にする
・IT系ベンチャーの場合はVC-MethodがValuationに妥当な場合が多い
・好況時におごらず、苦境時にもあきらめず、粘り強く真摯なコミュニケーションをとり続けることが重要
関連映像はこちらから
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