G1経営者会議2014
第3部 分科会B 「アジアで日本企業が勝つための戦略と組織」
多くの企業で、アジアをはじめとする新興国マーケットを収益拡大策の柱とし、自社成長戦略の中核に位置づけている。 しかし、新興国マーケットにおける国際競争が熾烈さを極める中で、事業戦略を着実に実行している企業と、成果を伴わない企業の差は開く一方となっている。開発・物流・ダイバーシティマネジメント・文化の理解と多様な課題が待ち受ける中で、勝ちのキーワードとして「実行力」をテーマに、シンガポール・中国を拠点に活躍するグローバル企業のリーダーと、トップ戦略コンサルタントをパネリストに迎え、アジア市場で日本企業が勝つための方法を議論する(肩書は2014年11月3日登壇当時のもの。視聴時間6分2秒)。
梅澤 高明氏
A.T.カーニー株式会社 会長 兼
A.T. カーニー 消費財・小売プラクティス グローバルリーダー
中島 好美氏
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド
個人事業部門 アクイジション・マーケティング統括 上席副社長
平手 晴彦氏
武田薬品工業株式会社 コーポレート・オフィサー
コーポレートコミュニケーションズ&パブリックアフェアーズオフィサー
高橋 亨(モデレーター)
GLOBIS Asia Pacific Pte. Ltd.
マネジング・ディレクター
顧彼思(上海)企業管理諮詢有限公司 董事
・日本の教育は経営レベルの手前までが多い。海外ではトップに近づくほど勉強し、人の何倍も働く。ここで遅れてはいけない(平手氏)。
・日本は経営者教育に投資していないのが組織の問題。組織運営のプロトコルがあいまい。本当に大事な意思決定に時間とアテンションをかけていないように見える(梅澤氏)。
・アメリカ企業は、後継者を見つけるためにリストをつくり、誰がふさわしいのかフェアにつきつめて判断していく(中島氏)。
・日本企業がアジアで勝つためには、ゴールを置いて、そのための戦略を立てる。その戦略を支えるプロセスと組織がある。そこに投資が必要であれば行う(平手氏)。
・基本理念やカルチャーなど、社員一人一人が理解して向かうかは求心力の問題。一方で金太郎飴になってはいけない。年齢も国籍も違うものにバリューも見て経営者として楽しめるかどうか(中島氏)。
・経営チームのダイバーシティ担保のために、クロスボーダーのM&Aによって得た経営層を抜擢してはどうか。準備のできている日本企業は多い(梅澤氏)。
長編映像はこちらから
A.T. カーニー・梅澤氏×アメックス・中島氏 ×武田薬品・平手氏 アジアで日本企業が勝つための戦略と組織(G1経営者会議2014)