社会保障・税一体改革 残された課題
土居丈朗氏 慶應義塾大学 経済学部 教授
・2007年まで子供と同居している高齢者は、保険料は子供が払い、医療を受けていた(7:30)
・同様に子供と別居者は自分で保険料を払い、保険料は地域ごと収支のため、都心より過疎のほうが保険料が高かった(8:30)
・予約なしで、全国どこでも受診できる日本のすぐれた医療システム(13:30)
・混合診療:先端治療の一部保険負担を認める考えかた(15:45)
・介護保険の保険料負担は、利用者負担を2割に増加し、若年層負担を減らす考え方があるが実現されていない(19:30)
・100年先まで安心かどうか、年金の検証が徹底的に行われないまま2004年から8年経つ(29:00)
・低年金、無年金者は生活保護を受ける。生活保護の費用は100%国負担。その半数弱は高齢者(33:30)
・方向性は、法人税減税、消費税増税、所得の再配分機能強化(40:00)
土居丈朗 (どい たけろう)
慶應義塾大学 経済学部 教授
1970年生。1993年大阪大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。カリフォルニア大学サンディエゴ校客員研究員などを経て、2009年4月から現職。主著に『地方債改革の経済学』(日本経済新聞出版社、日経・経済図書文化賞、サントリー学芸賞)、『日本の財政をどう立て直すか』(編著・日本経済新聞出版社)、『入門公共経済学』(日本評論社)等。財政制度等審議会委員、社会保障審議会臨時委員、大阪市特別顧問等を務める。