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五十嵐敬喜氏 「当面の日本経済の展望〜企業の海外シフト、国内産業空洞化とその影響」(中編)

投稿日:2012/05/21更新日:2019/04/09

空前の円高に直面して、今まさに日本の経済界は為替の動向に注視せざるを得ない状況にある。三菱UFJリサーチ&コンサルティングでマクロ経済分析を統括してきた五十嵐氏は、円の為替を対ドルレートのみだけでなく、他の主要な通貨との総合的な比較、物価の変動も加味した指標で見ること、合わせて、震災の影響、借金漬けになった日本の財政や増税問題など多様な要素を踏まえて、企業活動を考える必要性を説く。経済ニュースの表面的な現象にとどまらず深い分析をもとに世界経済を把握する視座を五十嵐氏が提供する。中編では、「実効為替レート」という概念を用いた「歴史的円高」についての考察を掲載。(視聴時間:32分14秒。肩書は2012年3月23日登壇当時のもの)

スピーカー:五十嵐敬喜氏三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社執行役員調査本部長

みどころ:

・米国は、家計消費が着実に増えてきており回復基調(13:34)

・本当に今は「歴史的円高」なのか、「実効為替レート」を用いて確認できる(18:20)

・「名目実効円レート=円と約50の通貨の為替レートの平均」では、ここ数年は歴史的「円高」というより「ドル安」(20:27)

・「実質実効円レート=名目に各国の物価変動を加味」でみると、95年の円の最高値と比べ、むしろ現在は3割「円安」(22:40)

・輸出企業に「実質円安」の実感がないのは、他国の物価上昇に応じ輸出価格の値上げをしなかったから(28:44)

前編はこちら

後編はこちら

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