2011年3月11日の東日本大震災から、徐々に収束の方向に向かいだした福島原発事故。しかし事故直後に飛散した放射性物質は、人々に不安を与え続けている。住民の避難が必要となった福島県の対象地域はもちろんのこと、他県においても高い線量が確認されたり、食品から国の基準値を超えた放射性物質が見つかったりと、健康への影響が懸念されている。私たちは日々の生活の中で、何に気をつければよいのか、放射線治療に携わる東大医学部付属病院・中川恵一氏が説く。(視聴時間:1時間45分16秒。肩書は2011年10月24日登壇当時のもの)。
講演00:00:00〜
東京大学医学部附属病院放射線科准教授緩和ケア診療部部長中川恵一氏
・現状では、放射線被ばくによる人体の影響は起こらないと考えてよい
・放射線被ばくの問題は、がんの問題である
・我々は原発事故に関係なく、普通に生きているだけで自然被ばくする
・生活習慣と放射線被ばく、発がんリスクの関係
・バカにできない日本での医療被ばく
・放射性物質の拡散には風向きと雨が重要
・広島・長崎では、実は平均寿命が延びている
・内部被ばくと外部被ばくの関係
対談1:06:10〜
東京大学医学部附属病院放射線科准教授緩和ケア診療部部長中川恵一氏
グロービス経営大学院経営研究科副研究科長田久保善彦
質疑応答
・被ばくは学説的には遺伝しないということか
・被災地で食べ物を選ぶ時、あまり採らないほうがよいものは
・中川先生の活動は、臨床医として、また現代日本人の死生観への問題提起なのか
・100mSvは現実的には気にしなくてよい量か。核種の違いは気にしなくてよいか
・福島産の魚介類、水、米、野菜は使わないほうがよいのか
・先進国で日本だけがんの死亡率が増えている理由は
・医療被ばくに関して、気をつけるべきことは
・内部被ばくは溜まって積算されていくものか