冷戦の終焉と9.11、新興国の経済成長の時代を迎えて、世界のパワーバランスはこれまでの常識が通用しないほどの変化の局面を迎えている。新たに台頭してきたプレーヤーの中で存在感を示すために、日本の外交・防衛戦略は今後20年、30年いかにあるべきか。前編では、9.11後のイスラム世界を含めた新しいパワーバランスの始まり、中国の台頭、今後の日本の安全保障政策を考える上で欠かせない枠組みを紹介する(視聴時間:41分56秒。肩書は2011年5月9日登壇当時のもの)。※後編はこちら
・安全保障を理解するには、国家、人々、コミュニティの脅威の座標軸を知ること
・9.11後の世界では、マージナルな脅威の列度がぐっと上がった
・日本はこの20年間、対中国外交政策を間違ってきた
・2030年に中国はアメリカの国防費に追い付く可能性がある
・日本と中国の国防費の差は、最大1対10になるかもしれない
・安全保障政策は、中国が優位、日本が劣位に置かれた中で考えるべき
・中国の意向を無視して新しい秩序をつくることはできない
・パワーバランスを理解し、どのように行動に反映させるかが大事
・北朝鮮の問題もグローバルな視点でとらえるべき