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MBA経営辞書「パワー」

投稿日:2014/08/11更新日:2019/04/09

パワー(Power)

人や組織の行動に影響を与える力。パワーの研究で著名なスタンフォード大学のジェフリー・フェファーは、「行動に影響し、出来事の流れを変え、抵抗を乗り越え、これがなければ動かない人々に物事を実行させる潜在的能力」とパワーと定義し、詳細な分析を行っている。パワーはいくつかの要素に分解される。ジョン・フレンチとバードラム・レイバンは、パワーの源泉を以下の5つとしている。

(1)正当性のパワー:正式な権限に基づくパワー、(2)報酬のパワー:報酬を与えるパワー、(3)強制のパワー:処罰を与えるパワー、(4)専門性のパワー:専門的な知識やノウハウを持つことから生じるパワー、(5)準拠のパワー:他人が尊敬するような人間が持つパワー。

この他、パワーを公式の力、個人の力、関係性の力の3つに分類し、さらに様々な要素に還元する見方もある。

人・組織を動かすには、これらパワーの微妙な差異を理解し、使い分ける必要がある。また、パワーはいたずらに使えば良いというものではなく、自身の目的は何か、自分が何を達成しようとしているのかを正しく理解したうえで、いつ、誰に、どのパワーをどのように使えばいいのかを決定しなくてはならない。

また、一度獲得したパワーがそのまま一定レベルに維持されることは稀である。あるパワーが伸びる一方で、別のパワーが衰えることは珍しくない。また、転職など、職場の環境が変われば当然パワーも変化していく。自身のパワーを正しく認識することが必要である。

  • 嶋田 毅

    グロービス経営大学院 教員/グロービス 出版局長

    東京大学理学部卒、同大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社。累計150万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」の著者、プロデューサーも務める。著書に『グロービスMBAビジネス・ライティング』『グロービスMBAキーワード 図解 基本ビジネス思考法45』『グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50』『ビジネス仮説力の磨き方』(以上ダイヤモンド社)、『MBA 100の基本』(東洋経済新報社)、『[実況]ロジカルシンキング教室』『[実況』アカウンティング教室』『競争優位としての経営理念』(以上PHP研究所)、『ロジカルシンキングの落とし穴』『バイアス』『KSFとは』(以上グロービス電子出版)、共著書に『グロービスMBAマネジメント・ブック』『グロービスMBAマネジメント・ブックⅡ』『MBA定量分析と意思決定』『グロービスMBAビジネスプラン』『ストーリーで学ぶマーケティング戦略の基本』(以上ダイヤモンド社)など。その他にも多数の単著、共著書、共訳書がある。
    グロービス経営大学院や企業研修において経営戦略、マーケティング、事業革新、管理会計、自社課題(アクションラーニング)などの講師を務める。グロービスのナレッジライブラリ「GLOBIS知見録」に定期的にコラムを連載するとともに、さまざまなテーマで講演なども行っている。

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