オーセンティック・リーダーシップ(Authenticleadership)
オーセンティックは「真正の」「本物の」「信ずべき」などと訳される言葉であり、オーセンティック・リーダーシップも文字どおり「真正のリーダーシップ」を意味する。
オーセンティンク・リーダーシップという言葉を広めたのは、メドトロニック社の元CEOとして同社を目覚ましい発展に導いたビル・ジョージである。彼は、2003年の著書AuthenticLeadershipにおいて、今こそ、本物の新しいリーダー像が必要であると主張した。
その新しいリーダー像の要件は、「高度なインテグリティ(統合性)を備え、永続する組織を築くことに献身する」「しっかりとした目的意識を備え、自らのコアの価値観に忠実」「すべてのステークホルダーのニーズに応える企業を築き上げる気概を備え、かつ社会に奉仕することの重要性を理解した」などである。
また、ジョージは、オーセンティック・リーダーには「自らの目的をしっかり理解している」「しっかりした価値観に基づいて行動する」「真心をこめてリードする」「しっかりした人間関係を築く」「しっかり自己を律する」という5つの属性が備わっていると説いている。
昨今では、複数のビジネススクールが「オーセンティック・リーダーシップ開発」のコースを設け、学生自身のキャリア上の目的、自身の価値観の理解、モチベーションの源泉、人生の統合などを見つめる内容のプログラムを提供している。