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MBA経営辞書「立場固定」

投稿日:2011/12/05更新日:2019/04/09

立場固定(Irrationalescalationofcommitment)

最初にとった行動方針が、環境等の変化によって合理性を失っているにもかかわらず、十分に吟味せずそのままの方針を踏襲してしまうこと。

なお、「立場固定」は、自分の組織上の役職や責任範囲(「立場」)から想定される言動、判断に縛られて客観的な認知、判断ができなくなることを指すこともあるが、ここではより広く、自分がそれまで行動、思考してきた態度、意見にとらわれてしまうといった意味で用いている。

立場固定が強固になると、最初の決断をなんとか正当化しようとして、本来選ぶべきではない選択肢を選んでしまい、その結果、望ましくない結果を招いたり、深みにはまりこんでしまったりすることもよくある。これは個人以上に、組織において、その傾向がより強くなりがちであると言われる。

典型例として挙げられるものに、「止められない公共事業」がある。いったん決まった公共事業は、時代の変遷によりその必要性が低下しても、なかなか簡単には止めることができないものだ。たとえば農業を取り巻く環境は激変したのに、農地の開発だけは数十年前に立てられた計画にのっとって行うこととされている、といった類のケースである。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

  • 嶋田 毅

    グロービス経営大学院 教員/グロービス 出版局長

    東京大学理学部卒、同大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社。累計150万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」の著者、プロデューサーも務める。著書に『グロービスMBAビジネス・ライティング』『グロービスMBAキーワード 図解 基本ビジネス思考法45』『グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50』『ビジネス仮説力の磨き方』(以上ダイヤモンド社)、『MBA 100の基本』(東洋経済新報社)、『[実況]ロジカルシンキング教室』『[実況』アカウンティング教室』『競争優位としての経営理念』(以上PHP研究所)、『ロジカルシンキングの落とし穴』『バイアス』『KSFとは』(以上グロービス電子出版)、共著書に『グロービスMBAマネジメント・ブック』『グロービスMBAマネジメント・ブックⅡ』『MBA定量分析と意思決定』『グロービスMBAビジネスプラン』『ストーリーで学ぶマーケティング戦略の基本』(以上ダイヤモンド社)など。その他にも多数の単著、共著書、共訳書がある。
    グロービス経営大学院や企業研修において経営戦略、マーケティング、事業革新、管理会計、自社課題(アクションラーニング)などの講師を務める。グロービスのナレッジライブラリ「GLOBIS知見録」に定期的にコラムを連載するとともに、さまざまなテーマで講演なども行っている。

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