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MBA経営辞書「デプスインタビュー」

投稿日:2009/09/14更新日:2019/04/09

デプスインタビュー(Depthinterview)

面談調査の一種。通常の、質問項目が標準化された面接調査とは異なり、相手が意識していない(無意識に行っている)領域にまで踏み込み、より深掘りした情報を得ようとするインタビュー。探索型リサーチの手段として用いられることが多い。

人間は、自分でも明確には意識せずにある行動(ある特定の商品を選ぶ、購入する場所を決めるなど)をとることが多い。また、ニーズが意識に上っておらず、潜在化していることも多い。そうした潜在意識を吸い上げ、新商品開発や広告作成などのヒントに活かそうとするのがデプスインタビューの典型的な目的だ。

デプスインタビューでは、自由回答方式を多用し、また、相手の回答に合わせながら質問を変えたていくことが多い。それゆえ、同じテーマのインタビューでも、相手の回答によっては、まったく別の質問をするということもありうる。必然的に、インタビュアー側の意識あわせや目的の共有、あるいはスキルレベルの維持が、他の調査に比べ重要となる。ベテランのインタビュアーになると、言葉として帰ってくる回答だけではなく、表情や声のトーンなどもヒントに質問を展開していくという。

デプスインタビューはまた、他の調査に比べ、インタビュー対象者が、さまざまな質問をされているうちに「気づき」を得、それが回答に反映されるという特徴がある。そうした気づきを与えることもインタビュアーには期待されている。

次回は「経済付加価値(EVA)」を取り上げます。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

  • 嶋田 毅

    グロービス経営大学院 教員/グロービス 出版局長

    東京大学理学部卒、同大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社。累計150万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」の著者、プロデューサーも務める。著書に『グロービスMBAビジネス・ライティング』『グロービスMBAキーワード 図解 基本ビジネス思考法45』『グロービスMBAキーワード 図解 基本フレームワーク50』『ビジネス仮説力の磨き方』(以上ダイヤモンド社)、『MBA 100の基本』(東洋経済新報社)、『[実況]ロジカルシンキング教室』『[実況』アカウンティング教室』『競争優位としての経営理念』(以上PHP研究所)、『ロジカルシンキングの落とし穴』『バイアス』『KSFとは』(以上グロービス電子出版)、共著書に『グロービスMBAマネジメント・ブック』『グロービスMBAマネジメント・ブックⅡ』『MBA定量分析と意思決定』『グロービスMBAビジネスプラン』『ストーリーで学ぶマーケティング戦略の基本』(以上ダイヤモンド社)など。その他にも多数の単著、共著書、共訳書がある。
    グロービス経営大学院や企業研修において経営戦略、マーケティング、事業革新、管理会計、自社課題(アクションラーニング)などの講師を務める。グロービスのナレッジライブラリ「GLOBIS知見録」に定期的にコラムを連載するとともに、さまざまなテーマで講演なども行っている。

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