CLO会議
「企業の価値向上を実現する人事 」
(2025年9月11日開催/グロービス経営大学院東京校)
AI 技術が人類の知能を超え、企業や社会を根本から変革しつつある今、私たちは何を学び、どう活かすべきか。本セッションでは、松尾研究所の金様にAI技術の進化について伺い、エージェント化・ロボティクス・AGI実現の展望を語っていただき、シナモンAIの平野様には、DXの進め方が中央集権型から自律分散型へ移行する流れや、「ニコイチのチーム」による現場主導のAI活用についてお話しいただきます。パネルディスカッションでは、AI時代に人や組織に求められる姿、進化するAIの中で人間に残る価値である「感情」と「意志」、今後の人材育成視点で必要な論点についてグロービス内田がお伺いしました。(肩書きは登壇時のもの)
※タイムスタンプは生成AIで作成しているため、一部誤りがある可能性があります。あらかじめご了承ください。
00:05 松尾研究所:AI社会実装の活動と役割分担
松尾研究所の金氏がAIの社会実装活動と、東大松尾研究室との連携・役割分担について説明を開始する。
03:19 言語AIの進化:難関大学入試の突破とGPT-5のIQ
DeepSeekなどのAIモデルが東京大学の難関入試問題を解く実力と、GPT-5が獲得した高い知能指数について解説する。
06:51 AIによる実務活用:株式分析と物理世界への進出
言語指示だけで可能な株式分析やダッシュボード自動生成の事例、そして音声指示によるロボットの物理世界でのアクションを紹介する。
10:15 ロボット技術の進化:人型・犬型ロボットと家事代行
ダンスやスポーツ、家事(洗濯物のピッキング・折りたたみ)など、現実世界の複雑なタスクを実行するロボット技術の進化を示す。
15:52 シナモンAI:非構造ドキュメントの活用と事業紹介
シナモンAIの平野氏が登壇し、非構造ドキュメントを読み込む技術と、それを活用した製品であるスーパーRAGについて説明する。
20:03 企業のAI活用ロードマップ:LLM、RAG、AIエージェント
企業がAIを導入し活用するための段階的なステップ(LLM、RAG、AIエージェント)の順序と、各技術の違いを解説する。
27:30 組織変革:中央集権型DXから自立分散型DXへ
組織のボトルネックを解消し、DXを高速化する自立分散型DXの概念と、各部署が自律的にAIを開発できる環境づくりの必要性を提唱する。
35:19 AI利活用に必要な人材育成:層別アプローチ
経営層、若手、ミドル層の各層に求められるAIリテラシーの違いと、ミドル層に特に必要な「発注力」の重要性を議論する。
49:19 人間の能力は劣化するか?:計算機と同じ歴史の繰り返し
AIの活用による文章作成能力の低下などの懸念に対し、計算機の導入時と同様に、必要な能力が変化するだけであるという見解を示す。
52:43 AI時代の意思決定:AIと人間の共存の形
ROIに基づく意思決定はAIに任せ、企業のパーパスやバリューといった根幹に関わる意思決定を人間が行うという、AIと人間の共存の形を議論する。
55:12 組織のウェルビーイング:意思とオタク性の価値
AI時代における個人の幸福感と組織のウェルビーイングを高める要素として、クリアな意思を持つことと、特定の分野を深く愛する「オタク性(偏愛)」の価値を提案する。
57:59 質疑応答:シンギュラリティのシナリオ
AIが人間を超えるシンギュラリティが到来した場合、労働の代替が進むこと、そしてAGIが一部の企業・国家に独占されるシナリオの可能性について議論する。
1:03:07 人と人とのコミュニケーション:AIが果たす役割
AIがメールやチャットでコミュニケーションを円滑にする一方で、対面の場ではAIはあくまでサポート役に留まるという、AI時代におけるコミュニケーションの変化について見解を述べる。