G1サミット2024 第5部分科会E
「リーダーの修羅場の乗り越え方」井原慶子×仲川げん×細野豪志×髙島宏平
(2024年2月24日開催/沖縄万国津梁館)
昨年急激に進んだインフレで悲観的な考えが支配していた世界経済だが意外と堅調だ。しかし、米国の金利・インフレ情勢の変化と脆弱化する中国経済で変わる世界勢力地図。さらに地政学的リスクなど世界経済が内包するリスクは多岐に渡る。一方で、植田総裁体制で低金利を続ける中、円安、株高、不動産高騰、インバウンド景気で世界から注目される日本。2020年代後半、世界経済と日本はどうなっていくのか。今後の展望を議論する。(肩書きは2024年2月24日登壇当時のもの)
00:00 オープニング
01:30 自身の修羅場エピソード(細野氏、仲川氏、井原氏)
-政治家としての修羅場は、尖閣諸島関連で訪中したとき、完全アウェイの中で7時間交渉するのは痺れた経験。もうひとつは東日本大震災のとき、3カ月間は混とんとした修羅場だった。
-心斎苑という火葬場を作る事業に関連して、個人賠償で3000万円支払った。根拠を押さえながら市民にとって必要だからということで取り組んだが、まだ現在進行形で訴訟は続いている。
-毎レースが修羅場だった。毎回普通の人間がそのようなモードになるのが大変だった。カルロス・ゴーン問題のときの日産自動車は大きな危機だった。スタートアップを始めた時に資金調達の難しさもある。
22:36 自分自身に勝つためのコントロール方法(細野氏、仲川氏、井原氏)
-特に原発に対しては私がやるしかなかった。幸い体力には自信があった。丹田に力を入れて呼吸することを心掛けた。うまくいかなかったら、政治家を辞めるしかないと思っていた。そこへの不安は、初めに捨てた。フライデー的なものの危機は、全部自分の責任だから仕方がない。まずは中から崩れないようにしなければならない。
-当選した時、何か事を起こさないと存在意義がないと思っていた。お参りに行くと毎回、「困難を与えてください」とお願いしている。自分は最後どうなってもいいと思って仕事している。
-男女共同の中でやるので、圧倒的に体力が足りない。呼吸で心拍数を落として判断力をしたり、食べ物を変えたりとPDCAを回していた。気合ではうまくいかない。本番で胆力が上がってくる。
41:03 修羅場期間中にあった、周囲の声(細野氏、仲川氏、井原氏)
-震災の時の苦しかった時、長島昭久氏に明るく声をかけられて乗り越えられた。
-同期当選の吉田雄人氏は百条委員会を3回連続でやっていて、これ以上の人はいないと思った。同じかそれ以上の経験をした人がいると、まだ甘いなと思える。
-環境を与えてくれた人、チャンスをくれる人に感謝する。家族や友人は自分サイドで応援してくれた。
46:41 質疑応答①
-修羅場でのリーダーシップ、チームマネジメントとは
-若手にチャンスを与える方法とは
-保身に入らないための覚悟の持ち方とは。
53:47 これから修羅場を迎える人たちへ(細野氏、仲川氏、井原氏)
-孤独になりがちだが、一人じゃない。私心を捨てれば応援してくれる人は必ずいる。
-自分の経験が、将来の世代に役立つなど、長い時間軸で引いて見ることも大事。
-ミハエル・シューマッハにどんな環境も自分のものにしろと言われた。