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【速報】G1@Clubhouse㊹「エンジェル投資家の視点〜シード期のスタートアップを支えるエンジェルの役割」高野真×谷家衛×有安伸宏×川田尚吾×藤野英人×堀義人

投稿日:2021/03/14更新日:2021/03/26

目次

昨日、3月13日22:00 ~23:00に行われたG1@Clubhouse㊹の内容のポイントをご紹介します。

テーマと出演者

テーマ:「エンジェル投資家の視点〜シード期のスタートアップを支えるエンジェルの役割」

出演者:高野真(アトミックスメディア代表取締役CEO)、谷家衛(あすかホールディングス㈱取締役会長)、有安伸宏(起業家・エンジェル投資家)、川田尚吾(DeNA共同創業者)、藤野英人(レオス・キャピタルワークス代表取締役会長兼社長)、堀義人

発言のポイント

※上記出演者のご了解を得たうえで、記録、公開しています。

1) なぜエンジェル投資をするのか。エンジェル投資の意義と効果

・1990年前後に学生ベンチャーをやっていたが、当時はスタートアップなんてエリート路線からのドロップアウトに近いイメージ。熱量は高く事業アイディアもあったけれど、お金は流れてこなかった。余っていたお金はゴルフ場に使われていたような土地バブルの時代だったからだ。それで当時は「日本には資本家がいない」と感じていたし、「いずれ自分がお金を持つようになったら、絶対に新しいテクノロジーや才能や事業にお金を入れよう」と。そうでないと日本は滅びると思っていた。

・自分にとってエンジェル投資はめちゃくちゃ面白い趣味だ。これから産業を変えていく、あるいは勃興するかもしれないという現場を特等席で見ることができる。これ以上ないほどエキサイティングで、どんな小説や映画より面白い。最高のエンターテインメントとしてライフワークにしていきたい気持ちがある。

・もともと友人である松本(大氏:マネックス証券取締役会長)君に言われてマネックスに投資をしていて、そのあとベンチャー系の人をいろいろ紹介してもらうようになったという経緯がある。起業家予備群で面白い人たちはたくさんいて、そこに投資をすると自分も一緒にやっているような気持ちになれた。それが楽しくてエンジェル投資をやるようになった感じだ。VCは人様のお金を預かるからどうしてもリターンしか考えられないが、エンジェル投資は「この人、好きだな」「こういう事業、うまくいったらいいな」と思うものに投資できるのが醍醐味だと思う。

・上場株のファンドマネージャーをしていて、それ自体は得意だけれど、なんというか、「できること」と「面白いと感じること」は違っていたというか。自分が好きなのは小さなスタートアップ。上場株のファンドマネージャーとして自分のレベルを高めるために未上場の世界を知りたかったという考えもあり、個人で投資を行うようになっていった。未上場の世界で起きていることは必ず上場株に反映されるので。

2) 今までの成功例と失敗例を経て、今はどんな起業家に投資したいと考えているか

・最近は、より長期的な視点で大義を背負う覚悟がある起業家に出資したいと考えるようになっている。「産業をつくるんだ」「日本を良くするんだ」といった話をする人は、10~15年後、結構すごいことになっているという事例は周りにも多い。そもそも10年続けられるのは大変な意思と才能だと思うし、最近はそれがあるかどうかを投資先への質問でもあぶり出すようにしている。

・プロダクトがイケているか否かでジャッジをしている。話をしてみれば皆優秀なことは分かるけれど、今までの経験上、そういう人が本当に良いものをつくれるかどうかというのはよく分からないので。会って話をしている段階では目も合わせないような人が、実際にはすごいものをつくったりする。そういう人を応援したいので、基本的にはアウトプットでジャッジをしている。

・当初はビジネスモデルばかり見ていたが、今は誰がやるかに尽きると感じている。長くやれるかどうかを含め、事業を通じて自分の個性を表現できるような起業家に投資しよう、と。とはいえ、どんな天才もマクロには勝てないので、マクロで伸びる分野か否かという部分は見ているけれど。

・自分の投資先で時価総額が最も大きいのはスマートニュース。過去に例がないほどプロダクトが良く、自分のところへ話が来た時点で今のインターフェースはほぼできていた。同様に、成功例はサービスやプロダクトが良くて伸びるケースがほとんどだ。きちんとPMFをやって、そのあとマーケティングで伸ばしていくという点でだいたい一緒。一方、失敗例はいろいろあり過ぎて、言えないものも多い。酷いときは投資実行後に出てきた数字が全部ウソだったこともある。

・自分ほど失敗している人はなかなかいないと思う(笑)。数字が違っていたところも多かったし、創業者が自分の会社でローンをしていて、投資をした瞬間に引き上げて潰れたところもある。リーマンショックの頃は急に行方不明となった人もいる。当時は貧すれば鈍するようなところがあったし、その経験を通じて、可能であれば信頼できる人に投資をしていきたいと思うようになった。

・投資活動についは、「投資をしなかった失敗」が大きい。バリュエーションがあまりにも高いので断ってしまった会社さんが数多くある。一方、支援に関しては、当初はいろいろ意見を言い過ぎたり、ついつい先回りして失敗しないようガードし過ぎていた面がある。「これは良くないな」と。起業家の失敗はめちゃくちゃ良い勉強になるし、倒産するような大失敗でもない限り、経験から学んだほうがいいこともあるので。

3) VCとの役割分担も踏まえ、今後どのようなサポートをしていこうと考えているか

・どんな支援が欲しいかという期待値は最初の段階ですり合わせている。そのうえで、自分1人が投資をしているところだと毎週1~2時間ミーティングをしたりして、がっつり関わっている。ただ、そうでない大多数のところは、ときどき一緒にサウナへ行ったりスカッシュをしたり、そこでVCの方を紹介したりするという感じだ。関わり方にグラデーションがある。

・フェーズによって変わる。今はシードでお金を入れて、シリーズAの前までは自分が外部で最大の投資家という感じで進めるケースが多い。そのうえでビジネスモデルやプロダクトについてがっつり議論をしつつ、そろそろシリーズAに進むかなというタイミングでVCさんにつなぐ。以降はVCさんがリードを取るので、人の採用や営業先の紹介等、自分の役割は若干変わりつつ、少しずつ小さくなっていく。IPOの手前では経営会議すら出ないし、出たとしても数字について少し質問する程度だ。これが良いパターン。

・悪いパターンのほうは大変だ。話があがってくるときはすでに内部分裂等で大炎上していて、投資家が入らないと収集がつかないケースも多い。社長と副社長が同じ日にアポを入れてきて、互いの悪口を言っていたり。その辺は、もう仕方がない。収集可能な段階なら修正するが、はっきり言って、いい大人が喧嘩をしたら、もう収まらない。中期的には別れていく感じになる。ただ、そのとき株の持ち分等についてうまく着地をさせないと、次のファンドレイズができなくなるようなケースも出てくる。

・外からできることは限られていると思うので、できるだけ中に入ってくれる人を紹介したり、VC、あるいは各々の専門分野で最もサポートできそうな人を紹介して手伝ってもらったりしている。

・ガバナンスはVCのほうが圧倒的に健全。エンジェルは好き嫌いで投資をしている面もあるから、良い応援団とも言えるけれどガバナンスは効かない。そこはVCの方々に入ってもらわないと、レイターステージになってうまくいかなくなることもあると思っている。

・エンジェルは多少の癖があるし、大きくなってきた会社を自分だけがサポートし続けるということがだんだん不安になってくる。そこで信頼できるベンチャーキャピタリストの方に入ってもらうと自分も安心するし、実際、大きな効果があると思う。VCさんは、なんというか、大人な感じだ。起業家は少し子供っぽいところがあるので、きちんとした大人に入ってもらい、経営会議等でガバナンスを含め健全な意見をインプットしてもらう。

・エンジェル投資家として喜ばれるサポートは2つあると思う。1つは営業。B2B案件をつないであげたりする。あとは人の紹介だ。CxOクラスや執行役員クラスを連れてくるのも大切な役割だと思って最近は頑張っている。

・本質的には、外部の人ができることはそれほどないと思っている。逆に言うと、忘れてあげることも立派な価値なのかな、と。特にシードでPMFの前段階だと「放置して欲しい」という起業家も多いので、事業がうまくいきだしたらコミュニケーションを復活させたり、だめだと静かにしていたり。後者のときはご飯を食べにいったりして、事業以外のコミュニケーションを取ったりもする。

・これまで8,000人ほどの上場企業経営者に会ってきた経験を通じて、“くる”感じの人は会った時点で相当分かるようになった。逆に、「このまま上場したら投資家から変に思われるだろうな」という感じの人もいて、その辺の差分を修正する役割は大きいと思う。発言におけるガバナンス意識というか、いわば“野生児”からスタートした起業家が、IPOの段階でマーケットの要求水準に耐え得るだけの言語を身につけるかどうかというのはすごく大事な話なので。

・今はさまざまな生態系ができていて素晴らしいと思う。グロービスがVCをつくったのは1995年になるが、そこから20数年、今は隔世の感がある。スタートアップ界隈には本当に優秀な起業家が多く、周囲の士業でもよく分かっている方々が大勢いて、そうした生態系のなかでシリアルアントレプレナーも出てきたし、短期間で大きく成長する会社が増えてきた。だからこそ、今後はメルカリやスマートニュースのように、上場だけを目標とせず、「世界を目指すんだ」という人たちがもっと増えてくれたらと思う。

 

G1@Clubhouse㊹「エンジェル投資家の視点〜シード期のスタートアップを支えるエンジェルの役割」高野真×谷家衛×有安伸宏×川田尚吾×堀義人

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