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【速報】G1@Clubhouse㊵「あれから10年(前編)〜東北復興とKIBOWリーダーの活躍」高島宏平×秋山咲恵×佐々木祐季×厨勝義×佐藤大吾×田口義隆×下苧坪之典×梶屋拓朗×藤沢烈×山中礼二×岩佐大輝×和田智行×宮城治男×鈴木賢治×辰巳琢郎×阿部亜衣子×堀義人

投稿日:2021/03/10更新日:2021/03/26

昨日、3月9日22:00 ~23:00に行われたG1@Clubhouse㊵の内容のポイントをご紹介します。

テーマと出演者

テーマ:「あれから10年(前編)〜東北復興とKIBOWリーダーの活躍」

出演者:高島宏平(オイシックス・ラ・大地)、秋山咲恵(サキコーポレーション)、佐々木祐季(遠野まごころネット)、厨勝義(三陸石鹸工房kuriya)、佐藤大吾(NPO法人ドットジェイピー)、田口義隆(セイノーホールディングス)、下苧坪之典(したうつぼゆきのり・ひろの屋)、梶屋拓朗(グロービス経営大学院)、藤沢烈(一般社団法人RCF)、山中礼二(KIBOW社会投資/グロービス経営大学院)、岩佐大輝(GRA)、和田智行(小高ワーカーズベース)、宮城治男(NPO法人ETIC.)、鈴木賢治(47PLANNING)、辰巳琢郎(俳優)、阿部亜衣子(グロービス)、堀義人

発言のポイント

※上記出演者のご了解を得たうえで、記録、公開しています。

1)KIBOW誕生のきっかけ

・2011/3/14に佐藤大吾さんと一票の格差に関するセミナーをグロービス(麴町)で開く予定だった。東日本大震災があり、急遽、我々に何ができるのかというテーマに変更した。夏野剛さん、小澤隆生さん、田島麻衣子さん、田坂広志さん、藤沢久美さん等が参加し話し合った。その後の懇親会でその日のイベントをイベントで終わらせずに団体を立ち上げ、継続的な活動にしようという話になった。

過去の震災時にリーダーがやったことを調べると、関東大震災時に渋沢栄一が海外に手紙を書いたことがわかった。当時、日本は海外から多額の借金を抱え、もしも債権者が被災した日本を不安視し、取り立てると日本が破綻してしまう。それを思い留めるよう渋沢栄一が訴えた。それと同じように、声をあげよう、と。それには個人ではなく団体が適している。また、被災地に対してもできることをすべきだということで「KIBOW」と名付けた。KIBOWは、HopeとRainbowを意味している。

・まずは各地を訪れ「KIBOW〇〇」として、対話の場を設けた。さまざまな人が参加し、また、その土地土地で新しく知り合う人がKIBOWの仲間となっていった。

2)KIBOW各地の活動、KIBOWリーダーの活躍&東北初のMBAとなるグロービス経営大学院仙台校の創設

●KIBOWの始まり
・3/25「KIBOW水戸」、4/12「KIBOWいわき」。鈴木賢治さんは、地元で炊き出しした時に、偶然KIBOWを知り参加。最後に手を挙げて「私がやります!」と宣言した通りに屋台村を始めた。5/11「KIBOW仙台」。高島宏平さんと宮城治男さんは「東の食の会」を立ち上げるために東北と行き来している中で参加。この時に東北新幹線が復旧。6/22「KIBOW盛岡」で佐々木祐季さんが司会として参加。その後、KIBOWリーダー教育無償提供を被災地4都市(盛岡・仙台・いわき・水戸)で行う。7/22「KIBOW八戸」、8/3「KIBOW福島」で秋山咲恵さんが参加。この2日後に、孫正義さんと堀がとことん議論。ここまでが第1回のKIBOW。

・第2回KIBOWは、9/28「KIBOW福島」、10/26「KIBOW水戸」、12/7「KIBOWいわき」をして、2011年が終わった。その間東京側で何をしていたかというと、ファンドレイジングをイギリスのエコノミスト誌と共に行ったり、KIBOW ARTプロジェクトやメンタルヘルスセミナーなどを行った。

・2012年は、1/12「KIBOW石巻」、2/9「KIBOW遠野」、3/11「KIBOW鎮魂編吉里吉里」、3/20「KIBOW-GRA山元」。山元町では、町民200名くらいが参加して、今後についてディスカッション。山元町でミガキイチゴをつくる岩佐大輝さんは、IT企業を経営しながらグロービス経営大学院に通っていたが、震災を機にすぐに山元町に帰った。

●仙台校の創設
・2012年4月にグロービス仙台校が開校。KIBOWで多くの人に触れていくに従い、ものすごい想いとエネルギーが生まれていると感じた。その想いが空回りしないために方法論が必要だというのが開校の理由。当時グロービスは、東京・大阪・名古屋の3校にあり、福岡までの4大都市圏にしようと考えていたため、仙台の開校には悩んだ。だが、とある人に「東北には起業家精神がない」と言われ、「起業家精神がないのではなく、伝播と教育が足りないだけだ、グロービスは仙台校を開校する」と堀が宣言。これも後押しとなった。

・仙台校のトップ梶屋拓朗は、種子島の出身。震災直後にボランティアで東北に入り、仙台校のトップを希望。最初は貸教室で始めたが、ダイムラーと日本財団の奨学基金2億円をもとに多くの奨学生が通う。鈴木賢治さん、厨勝義さん、佐々木祐季さん、和田智行さんもグロービス経営大学院の卒業生。ハーバードがIXP(Immersion Experience Program)で東北のリーダーを訪ね意見交換をした際、「会う人会う人がグロービスのMBA生だ」と言われた。

・仙台校ができた意味合いは大きく、今東北には一次産業二次産業で起業する人が多い。データを見ても、六次産業化は東北が圧倒的でこの10年で約2倍、交流人口も他の地域よりも増えている。「東北には起業家精神がない」との発言があったが、一次産業については、起業家精神の塊のようになっている。

●KIBOWリーダーたちの活躍
・2012/7/1「KIBOW七ヶ浜」でトライアスロン。仕掛け人は、田口義隆さん。「勇気づけるためにトライアスロンをやろう」ということで今年は10年目。多賀城は、海岸に何人もご遺体が打ち上げられた場所だったが、トライアスロンの実施は地元の方に喜んでもらえた。参加者は、為末大さん、野球選手の古田敦也さん、秋山咲恵さん、青井浩さん、井上英明さん、堀など。

・10/20「第3回KIBOW水戸」。ここから、支援金・義援金を手渡すために、KIBOW方式のプレゼンをしてもらい、参加者が一人最低限3票投票し、審査員の方と一緒に決めるということを始めた。12/8「KIBOW南三陸」。厨義勝さんは、震災直後に南三陸にボランティアし、7月に移住。グロービス経営大学院でMBAを学んでいたたので、KIBOW遠野などに参加し、KIBOWを南三陸に招致。当時「牛舎を再開したい」とプレゼンした若者は、実際に牛舎を再開。グランプリをとった団体の中から町会議員が出た。そのとき町のリーダーではなかった若者が、人前で初めて発言し、味方もでき、一歩を踏み出すことができた。

・2013年は、2/7「第3回KIBOW福島」から始まり、2/23「KIBOW女川」。女川から小松洋介さんが参加。

・2013~2016年にかけてKIBOWいわき、陸前高田、三陸@石巻、女川そして南相馬。和田智行さんは、南相馬の小高区という原発の避難エリアで2014年の避難指示がはじまる前に起業し、コワーキングスペースや仮設スーパーなど暮らしを取り戻す事業を開始。KIBOWでは、地域の女性をガラス職人として育成し、ハンドメイドのアクセサリーをつくることをプレゼンした。

・2014年からKIBOW年次大会を始めた。各地域を回り続けることはできないので、各地域にKIBOWリーダーをつくり、リーダーが集うことにした。熊本で震災が発生し、熊本にもいくように。

3)10年の振り返りと次の10年でKIBOWに期待すること

・東北がイノベーティブな起業家のメッカになった。地域から起業家が生まれていく起爆剤にもなった。数千人くらいの町だと1人リーダーがいると町全体が変わる。KIBOWリーダーがあと100人くらいいるといい。

・南相馬は2016年7月に避難指示解除されたが、元の人口に戻るのは難しい。南相馬に100の事業をつくろうとしているが、それに共感して移住して起業する人も増えてきている。コロナ禍でキャンパスに行けない学生が移住し、起業家の元でインターンしながらオンラインで授業を受けているという例もある。起業家が増えてきたが、地域の人に、起業家がやりたい事業について知ってもらう機会がないので改めてKIBOWをやりたい。

・山元町はこの10年で一人当たり所得が190万から270万と1.4倍になった。交流人口は10万人から70万人になった。イチゴ狩りだけで年間5万人くる。風景は変わった。海沿いにあった常磐線も山沿いに移転し、津波で止まらないようになった。

・東北にはロングスパンで物事を考えて、次世代とつながりたい人が多い。G1カレッジのKIBOW版のように、若い人と一緒にやりたい。

・これからの10年は「復興」という言葉なのか。女川町は「復興連絡協議会」が第二期ということで代替わりした。これからは町の魅力で、自力で人を集めていかないといけないと覚悟を決めている。

・次の世代に渡していくことが課題。当時あったネットワーキングや情報の提供がないが、横のつながりができると次の10年を新しい世代で引っ張っていく芽が生まれる。東北は、隣町と仲がいいのが特徴。各地のKIBOWリーダーが一同に会すると、他にないネットワークができるのではないか。

・KIBOWは、その場に行き、多くの人とふれあってコミュニケーションをとるステージから、大学院をつくって教育を行い、さらに投資し、ノウハウも投下するステージに移行している。鈴木賢治さんがその一例。

・ハードな復興や緊急型の救済や物資の配給はできないが、出会いと気づきの場をつくることはできるだろうということで始めた。人が人と出会うことで考え方が変わったり、動きだすきっかけが生まれる。多くの人と触れ合って、不安な人に希望を与えたり、方向性を与えたり、インスピレーションを与えることはできるだろうということでKIBOWのジャーニーを始めた。そして、今日ここに集まってくれた人たちと新しく出会った。今日提案があったような新しい次の世代とつなぐKIBOWもやっていく。

ディスカッションに参加してくださった皆様

今後の予定

G1@Clubhouse㊶「ローカルメディアの未来: いかに地域の発展に貢献するか」note 徳力基彦 × 北海道テレビ 阿久津友紀  × 堀義人

G1@Clubhouse㊷「あれから10年(後編)〜社会インパクト投資と今後のビジョン」RCF 藤沢烈 × KIBOW RayYamanaka × 愛さんさんグループ 小尾勝吉 × 堀義人

G1@Clubhouse㊸「コロナ禍のメンタルヘルス:心を強くする手法とは」プロノバ 岡島悦子 × ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス 島田由香 × 予防医学研究者 石川善樹 × 大室産業医事務所 大室正志 × 堀義人

G1@Clubhouse㊹「エンジェル投資家の視点〜シード期のスタートアップを支えるエンジェルの役割」アトミックスメディア 高野真 × あすかホールディングス 谷家衛 × エンジェル投資家 有安伸宏 × DeNA 川田尚吾 × 堀義人

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