キャンペーン終了まで

割引情報をチェック!

【速報】G1@Clubhouse⑨「コロナでコマースはどう変わるのか?」鶴岡裕太×福田泰己×堀義人

投稿日:2021/02/07更新日:2021/03/26

昨日、2月6日22:00 ~23:00に行われたG1@Clubhouse⑨の内容のポイントをご紹介します。

テーマと出演者

テーマ:「コロナでコマースはどう変わるのか?」。

出演者:鶴岡裕太(BASE)、 福田泰己(アダストリア)、堀義人  

発言のポイント

※上記出演者のご了解を得たうえで、記録、公開しています。

1)コマースはこれまでどのように発展してきたか

・かつての日本市場は中間価格帯が多様で強かったが、今は生活者のマインドが変化してきた。低価格で高機能なものへシフトが進み、ユニクロ、GU、あるいはワークマンのようなプレイヤーがマスになりつつある。他方では高価格・高付加価値へシフトしているものもあり、市場の2極化が進んでいる。

・中間層に向けたビジネスは厳しくなってきたが、しっかりとファン層を抱えることで伸ばすことはできる。商品のクオリティを高めて価値をつくるのは、どの業界でも、ECでもリアルでも同じ。品質による差別化とECシフトの両面が必要だ。そうした動きのなかで新規参入や淘汰が進んでいくだろう。

2)コロナによってコマースはどう変化したか

・昨年の緊急事態宣言発出後は需要も供給も大変な勢いで伸びた。購入者側もECに慣れて、マーチャント側もロングテールの方々がオンライン化していった。そうした環境下で、チャレンジした人から順番に、少しずつ結果を出している。リアル店舗を持つ方々が、付加価値としてのECをはじめる動きが根付いてきた。

・今はD2Cをはじめ多様なコマースが伸びている。ステイホームが長くなっている環境下、C2Cの二次流通も改めて伸びてきた。新品じゃなくてもいいという文化が若い世代ではかなり浸透している。

・ECの流れは決済にも向かっている。決済にネットショップという付加価値が乗っているぐらいの感覚で、手数料やファイナンスなどの周辺領域で稼いでいこう、と。そのうえで、プラットフォーマーとして「加盟店がうまくいけば自分たちもうまくいく」という構図が求められているのだと思う。

・今は顧客のデータを獲得して、信用を補完しながらペイメントで稼ぐような、IT的発想で事業を展開するコマースが多い。今後はコマースとペイメントが融合していくと思うし、そこでデータが重要になる。商流のあるところにお金の流れが生まれるわけで、決済で稼ぐとともに、口座を持っている場合はそちらも活用していく。

・コマースサイトの売上を見てみると、トップはアマゾンで1兆超え。楽天のようなモール型を除けば2番手はヨドバシカメラで、以下、ZOZO、ビッグカメラ、ユニクロと続く。アマゾンの規模と存在感は圧倒的だし、品揃えでは敵わないが、勝負所はそこではない。リアルとECの両面でブランドのストーリーや体験価値をつくっていくことが大事だ。

・リアルはリアルとして残る。そこでしか味わえない体験に価値があるから。逆に言えば、それがなければ淘汰される。人と人とのつながりが、コロナで離れ離れになっているからこそ重要になってくるのだろう。そこで、SNSのコミュニケーションを含め、「誰から買うか」「誰に後押ししてもらうか」といった部分を見ていくサービスも今後は増えていくと思う。リアル店舗でも、そうした価値を提供する環境がつくられていく。

・自宅での仕事が当たり前になって人と人との接点が減っていくとどうなるか。今までは外に出て「人に見られる」というモチベーションが洋服や化粧品に向かっていたが、「自分にとっての心地良さ」が軸になっていく。それで、「今年もトレンドのコートを買おう」といったモードも変わっていく。中長期的には、そんな風に生活者のマインドが変わってきたことが大きな転換点だ。

3)コマースの未来はどのように変化していくのか

・ここ数年、明らかにモール型でなくストアフロント型(自社EC)の時代になってきた。グローバルではShopifyが直近の四半期でGMV(流通取引総額)3兆を超えた。コモディティ化したものはアマゾンで売れるが、今は集客の民主化が起きている。ここは不可逆だと思う。

・ストアフロント型のビジネスでは小さな経済圏の支援が重要になる。今は本当に多様な人々がECでものを売っているし、SNSの発展も相まって、すごく独特な価値観でも需要と供給がマッチしてきた。

・グローバルな環境変化も交えつつ、コマースの世界は、アマゾンのように大きな方向へ進むもの、小さな経済圏に向かうもの、D2CやC2Cで明確な方向性を打ち出すもの等々、エッジが立ったもの以外は生き残れないようになっていくと思う。

・また、グローバルな潮流と同様、日本のECもウェブからアプリになっていくという見立てはある。ただ、ロングテールのビジネスでは、関係性を維持するコミュニケーションの1つとしてものが売られたり買われたりしている面がある。従って、ショップと購入者の関係を維持する場としてのアプリみたいなものが大事になるのかなと。あとはチェックアウト体験。アマゾン並みに極めるならアプリとの密な連携が必要だし、そこでUIを追求するフェーズにもなるだろう。

・ECで今後起こり得ることが、今はコロナで3~4年前倒しになってきたと感じる。ECに取り組むショップはますます増えて、あらゆるものがECで満たされる時代になっていく。同時に、今後はサステナビリティも求められ、そこで成果を出さないと顧客に選ばれない世界にもなると思う。コロナがその動きをさらに加速させている。

 

新着動画

10分以内の動画コース

再生回数の多い動画コース

コメントの多い動画コース

オンライン学習サービス部門 20代〜30代ビジネスパーソン334名を対象とした調査の結果 4部門で高評価達成!

7日間の無料体験を試してみよう

無料会員登録

期間内に自動更新を停止いただければ、料金は一切かかりません。