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Web3は日本が世界最先端!絶好のチャンスを逃さないための戦略とは~國光宏尚×平将明×内藤裕紀×瀧口友里奈

投稿日:2023/05/08更新日:2023/12/13

G1サミット2023
第4部分科会T「ブロックチェーンが生み出す未来~」
(2023年3月18日開催/北海道ルスツリゾート)

2021年以降突如として大きな注目を集めたWeb3だが、その本質は15年ほど前に誕生したブロックチェーンの技術だ。固有の価値をブロックチェーン技術で証明するNFTや、分散型自律組織/DAOといったテクノロジーはこれからいかなるサービスを生み出していくのか。ブロックチェーンというテクノロジーによっていかなる世界が拓けるのか、その実態を探る。(肩書きは2023年3月18日登壇当時のもの)

  • 01:15 それぞれが考える、Web3の定義
    -(内藤氏)社内では、トークンに何かしらをくっつけて、それを売買できるようにすることを定義にしている。トークンを発行しない者はWeb2.5。
    -(平氏) ブロックチェーンがベース、そこから暗号資産、NFT、メタバース、DAO、DEFiが生まれてきた。
    -(國光氏)『メタバースとWeb3』でも書いたが、Web2.0は2007年前後から。その成長が止まっている。テクノロジーで重要なのは「デバイス」「データ」「データの活用法」。Web3.0ではデータの中で「価値」というものをやり取りできるようになってきた。
  • 7:47 「Web3狂想曲」から「クリプトウィンター」に入ったと言われる現状を見て
    -(平氏)FTXは顧客の預かり資産を分離管理してなかった。本質的なブロックチェーンの価値が棄損されているわけではない。日本 のコンテンツの価値の最大化、グローバル価格に引き直す意味でも日本はWeb3を使い倒したら良い。
    -(内藤氏)第1回クリプトウィンターは2018年。コインチェックのハッキングの時。価格が一時的下がったように見えても当時より高いし、メディアの話題の数は減ったが企業とユーザーの数は着実に増えている。当時に比べると、暖冬。自民党の動きが良いので、日本の優位性は高い。
    -(國光氏)クリプトウィンターは完全に終わった。日本の全ての仮想通貨取引所は免許制、海外はほとんどは勝手にやっているだけ。最近フィナンシェがIEOした。これは株式会社で言うIPOと同じで、審査して通ったもの。これまで通称「渡辺創太法案」、トークンを発行した時に売ってないトークンに関しても税金がかかり含み益課税が重いというのがあったが、改正された。
  • 17:56 IEOについて、他国では整備されているのか
    -(國光氏)国が審査しているIEOは世界中でない。日本は唯一で先端にいる状況。
    -(平氏)アメリカは、ノークリプトのようになっている。アメリカが 立ち止まってるから日本もビビるのではなく、これはチャンス。日本には、世界一セキュアな取引所、本当にステーブルな(安定した)ステーブルコイン、DAOの国政レベルの立法があり、コンテンツが溢れている。さまざまな可能性がある。
  • 20:41 実際にWeb3をどのように使っていけばいいのか、好事例は?
    -(内藤氏)NFTというは、JPEGを組み合わせて売買しているだけ。大体のものは情報の先に何かしら体験価値があるが、ここの情報部分を組み合わせるといろんなものを流通するようなことができる。ユーザー同士で売り買いできる二次流通できる商品の方が売れる。マンションや車や時計もそう。色々なものが組み合わされて、売買できる世界に向かっていく。
    -(國光氏)DAOで大きいのはインセンティブ革命。支援してくれた人にもメリットがある形にすると、よりコミュニティを強くできる。「三島ウイスキープロジェクト」がその例。プロセスエコノミーに 参加したいという人が出てくる。地方創生でよく言われる関係人口を増やす取り組みに、DAOが有効。スタートアップでの強みの一つは、ストックオプション。これと同じようなこと。
    -(平氏)インセンティブ革命という話が面白い。将来一緒に盛り上げていくと、もしかしたら トークンとかNFTの価値が上がるかもしれないという人がそちらを選べば良い。ステーブルコインがあることで、選択肢がある状況になる。地方創生はその地域の人だけだと課題解決できない。世界中の人たちにNFTを売ることでタネ銭も出来る。あとはふるさと納税。カニとビーフ持っている自治体が強い、というのが制度的に問題。ふるさと納税×地方創生にNFTがついてくる、など色んな地方創生がある。
  • 32:48 Generative AIとWeb3のシナジー、今後
    -(内藤氏)デセントライズ(分散化) の仕組みの中で、意思決定のある程度の作業部分はAIが行うことができてくると、よりセントライズ(一元化)へと向かいやすくなってくる。それによってコストも減り、どこの国でも扱えるサービスも生まれてくる。
    -(國光氏)メタバースとWeb3とAIが混ざり合ってきて新しいものを生み出すというのが、まずはベースになってくる。Generative AIの問題点は2つ。最終的に金を支払う先はGAFAになるので、既存の強い企業をさらに強くする。もう1つは、貧富の差が極端に開いてきて、山ほどの失業者を生む。GAFAの対抗軸になれるのがWeb3。
    -(平氏)Generative AIとWeb3、両方使うべき。生成型AIで、メタバースはすごくやりやすくなる。G7で話されるAIの議論のひとつは、安全保障になるはず。世論操作のようなリスクも高まっていくはずなので、この辺りも見ていかなくてはならない。最終的には、東大の橋田浩一教授が提唱する「パーソナルAI」にブロックチェーンのウォレットに個人情報が入っている形で、AIだけど分散型で社会全体が回っていくというのも選択肢のひとつ。
  • 42:39 回答:Web2からWeb3へ移行する時に、業界でどのような経過点があるのか
    -(國光氏)全ての産業は、成長曲線から逃れられない。Web1時代に覇権を取ったのはデバイスを作っていDELL、ヒューレットパッカード、コンパック、NEC、データを持っていたアメリカのYahoo、AOL。つまり新しいパラダイムが出てきた時に乗り遅れると、GAFAでも安泰じゃない。どういう産業から変わっていくのかはいつも一緒で、ゲームとアダルト、B2C向けコミュニケーション、広義のエンタメ、コマースとフィンテック、B2B向けサービス。LINEの後のSlackのような。B2B向けは、スタートアップ、大企業、最後に大学、病院、政府。これでクラウドが成熟期になっていることがわかる。
  • 45:00 回答:メタバースの使い道、ゲームとアダルト以外にあるのか?
    -(國光氏)今メタバースは現在、圧倒的にゲームとコミュニケーション。アメリカで流行っているゲーム「Gorilla Tag」のMAUは240万人。今年AppleがARグラスをローンチする。今までスマホ型のデバイスで見ていたのが、眼鏡で見られるようになる。そこから一気に広がっていく。
    -(平氏)LINEやTwitterのようにバーチャル空間でまったり過ごすSNSも出てきている。α世代は、リアルとバーチャルを行ったり来たりが当たり前になる。税制を整備することが重要だが、専門性を持っている人に滞在しやすい仕組みが出来ないかなと思っている。ブロックチェーンは政府が遅いと言われるが、登記簿などから実証実験からやりやすいのではないかと思っている。
    -(國光氏)ARグラスは、顔と名前が一致しないときでもそれが出てきて、ChatGPTで「この内容を話すべき」みたいなことが表示される。
    -(平氏)政治家が一番困る質問は、「俺誰か覚える?」と言われた時。
  • 49:00 回答:海外人材をどのようにWeb3業界に引っ張ってくるのか
    -(内藤氏)Web2の世界では相手にされていなかったが、Web3だとアポがたくさん入る。既に日本はプレイヤーとしても市場としても注目されている。
  • 52:16 回答:DAOでガバナンス革命が起きるのか、インセンティブ革命が起きるのか
    -(國光氏)ガバナンスとDAOはそれほど関係ないのでは。PoSやDPoSなど、ガバナンスを効かせようとする動きがある。今後は新しい適切なガバナンスの形がは発明されていくだろうと思っている。
    -(平氏)色んなDAOがあると思っている。ガバナンスも色々活用できると思っている。
    -(國光氏)DAOコミュニティをやっていて感じるいい面は、 ユーザーにもインセンティブを渡してしっかりとコミットして巻き込んでいけるところ。悪い面は価格が落ちてくると、圧倒的にSNS上で声が大きな少数株主がいっぱい現れる。DAO自体の組織運営やマネジメントの形は今後のスタンダードになる。そこの発明やあとみんながなれるというのも必要。
  • 56:35 最後のメッセージ
    -(平氏)Web3終わったみたいになっているが、そうではない。アメリカが立ちすくんでるというのは珍しいので、これはチャンス。
    -(内藤氏)期待しているのが、政府の方が非常に理解も早くとても勉強されていて、かつ動きも早 い。 国が本気でやっていて理解もしている領域で事業をやってくのは、チャンスが大きい。
    -(國光氏)日本が官民が 連携する中で適正な感じのことをかなりスピーディーに やってくれたので、すごく大きなチャンスが目の前に来ている。
  • 國光 宏尚

    株式会社フィナンシェ 代表取締役 CEO

    1974年生まれ。米国Santa Monica College卒業 2004年5月株式会社アットムービーに入社。同年に取締役に就任し、映画・テレビドラマのプロデュース及び新規事業の立ち上げを担当する。 2007年6 月、株式会社gumiを設立し、代表取締役社長に就任。 2021年7月に同社を退任。 2021年8月より株式会社Thirdverse代表取締役CEOおよびフィナンシェ代表取締役CEOに就任。 2021年9月よりgumi cryptos capital Managing Partnerに就任。
  • 平 将明

    衆議院議員 デジタル大臣

    衆議院議員(6期目)
    ・デジタル大臣
    ・衆議院原子力問題調査特別委員会 委員長
    ・広報本部 本部長代理
    ・自民党新しい資本主義実行本部 幹事長
    ・デジタル社会推進本部 本部長代理
    ・web3プロジェクトチーム 座長
    ・AIの進化と実装に関するPT 座長
    ・フュージョンエネルギーPT 座長
    ・自民党東京都支部連合会 政調会長

  • 内藤 裕紀

    株式会社ドリコム 代表取締役社長

    京都大学在学中の2001年にドリコムを設立。ブログサービス事業で業績を伸ばし、2006年に東証マザーズ上場を果たす。2009年よりソーシャルゲーム事業へいち早く参入し、同社の主力事業になるまで事業規模を拡大。現在は、IP×テクノロジーを軸とした総合エンターテインメント企業への転換を目指し、小説・コミック・アニメ・webtoonの出版・映像事業や、NFT・ブロックチェーンゲームのWeb3事業など、ゲーム以外の新規事業立ち上げに注力している。

モデレーター

  • 瀧口 友里奈

    SBI新生銀行 社外取締役/エイベックス株式会社社外取締役/東京大学工学部アドバイザリーボード/株式会社グローブエイト代表取締役

    神奈川県出身。幼少期に米国に滞在。東京大学文学部行動文化学科卒。在学中にセント・フォースに所属し、以来アナウンサーとして活動。
    「100分de名著」(NHK)、「モーニングサテライト」(テレビ東京)、「CNNサタデーナイト」(BS朝日)、経済専門チャンネル「日経CNBC」の番組メインキャスターを複数担当するなど、多数の番組でMC・キャスターを務め、ForbesJAPANエディターとして取材・記事執筆も行う。
    経済分野、特に、イノベーション・スタートアップ・テクノロジー領域を中心に、多数の経営者やトップランナーを取材。東京大学 公共政策大学院 修士課程に在学中。“情報”の力で社会のイノベーションを加速することを目指し株式会社グローブエイト設立し、企業・アカデミアと、社会とのコミュニケーションコンテンツの制作プロデュースも行う。書籍「東大教授が語り合う10の未来予測」を編著。新メディア・アカデミアコミュニケーションプラットフォーム「アカデミアクロス」を立ち上げ、<映像✖️出版✖️イベント>を通してアカデミアと社会を繋げている。日米欧・三極委員会日本代表。 2024年、世界経済フォーラム ヤング・グローバル・リーダーズ(YGL)に日本人のキャスター・アナウンサーとして初めて選出される。

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