11月4日、マイナビ出版主催、グロービスが協賛する「第3回グロービス・トライボーディアン選手権」が新宿のミライナタワーで開催された。3回目となる今回は過去最多の106名が参加、初回からの参加者も多く、会場は和気あいあいとした雰囲気に包まれていた。
そもそもトライボーディアンとは、囲碁、将棋、リバーシ(オセロ)の3種競技で、トライアスロンになぞって「トライボーディアン」と日本棋院の理事でもある堀義人が名付けた。対戦はスマホアプリの「囲碁クエスト」「将棋クエスト」「リバーシ大戦」で行うが、最も時間のかかる囲碁は9路盤(通常は19路盤)なので気軽に対戦できるのが特徴だ。(参考:知のトライアスロン! ボードゲームの3種競技『トライボーディアン選手権』誕生!)
今回は囲碁棋士3名、将棋棋士1名、オセロの世界ランカー2名も参加。本来プロ棋士はアマチュアと対戦できないものだが、本大会は公式戦なのでプロとアマが対戦できる貴重な機会となっている。
第3回グロービス・トライボーディアン選手権の様子
■グロービス代表・堀義人挨拶
大会の冒頭では、グロービス代表の堀義人が挨拶。
■トライボーディアン協会代表理事・棚瀬寧氏挨拶
続いて囲碁クエストの開発者であり、トライボーディアン協会代表理事の棚瀬氏が挨拶。棚瀬氏はこの後対戦に加わったが結果はいかに…!?
■対戦開始
スマホに向かって一斉に対局開始。初級クラスは4回戦、名人クラスは6回戦まで行われた。
■渡部愛女流初段による将棋のミニ講座
初級クラスの対局終了後、会場の一角で渡部愛(わたなべまな)女流初段による将棋のミニ講座が行われた。皆さん疲れを見せず真剣に聞き入っていた。
■初級クラス表彰式
優勝:上杉諒平氏(中央)、準優勝:會田翔氏(左)、3位:屋代裕介氏(右)。惜しくも上位入賞は逃したが、9歳の少年が初参加にして7位入賞。来年もまたぜひ挑戦して欲しい。
■名人クラス表彰式
優勝:佐谷哲氏(前列右から2番目)、準優勝:栗流直樹氏(前列右端)、3位:安斎伸彰氏(前列左から2番目)
優勝した佐谷氏はオセロの世界ランカーだが、第1回グロービス・トライボーディアン日本選手権で初めて囲碁を体験。第1回、2回とも囲碁に課題を感じていたとのことで、今年は8月末にオセロの大会に出場したあとはひたすら囲碁の練習に打ち込んだそうだ。準優勝は第1回優勝の栗流直樹氏、3位は囲碁棋士の安斎伸彰氏だった。
上位入賞者には賞金が贈られたが、さらに初参加の上位者には囲碁本か将棋本、全勝優勝者(囲碁全勝、将棋全勝、リバーシ全勝)には発売前の囲碁ソフトか将棋ソフトが贈られた。
なお、今回から成績に応じてトライボーディアン段級位を認定することになったため、参加者には後日認定状が送られる予定だ。トライボーディアンがいっそう身近なものになれば幸いだ。