G1サミット2017
第7部分科会D「世界の模範となる日本の医療改革とは」
(2017年3月19日開催/北海道ルスツリゾート)
2017年度予算案では、社会保障費は過去最大となる32兆円台が計上される見通しとなり、1970年には歳出の15%に過ぎなかった社会保障費は、いまや一般会計の3分の1を占める。昨年には患者申出療養制度が創設されたが、混合診療の拡大には、いまだ多くのハードルが立ちはだかる。高齢化が進む日本において、財政の健全化を実現し、競争力ある医療を生み出すための行動を考える。(肩書きは2017年3月19日登壇当時のもの)
<動画冒頭をテキストでご紹介>
翁氏: 今日は医療制度の改革につきまして、どうやったら世界の模範になれるのかを1時間議論していきたいと思います。
ご承知のように2025年というのは日本にとって非常に重要な年で、この年に団塊世代が皆さん75歳以上の後期高齢者になり、同時に65歳以上が人口の3分の1になります。それまでにいかにきちんとした医療提供体制を揃えていくかが大きな課題になっていると思います。同時に一般会計の3分の1を社会保障費が占めるようになっていて、どうやって財政の問題を両立しながら質の高い医療を提供するかが大きな課題になっています。
一方で、介護についても人材の問題が大きくなっています。2025年には37万人の介護人材が不足すると言われていて、その先は不足の推計がないんですね。もっともっと多くなると思うのですが、そのためにも介護予防や、健康長寿をどうやって実現するかが日本の最大の課題になっています。まさに「課題先進国」が日本でありまして、そのために世界の模範となることが求められますが・・・(この続きは動画でご覧ください)