G1サミット2017
第4部分科会C「社会の断絶を防ぐ~日本の社会的安定をどう維持するのか~」
(2017年3月18日開催/北海道ルスツリゾート)
英国の欧州連合(EU)離脱、米国大統領選は、社会の大きな分断をあらわにする結果となった。地方と大都市、若年層と高齢者層、知識層と労働者層――急激なグローバリゼーションは経済格差をもたらし、中間層の衰退によって二極化が進み、社会の断絶が生まれている。激動の中、日本が世界の模範たる堅固な社会をつくるためにとるべき行動とは(肩書きは2017年3月18日登壇当時のもの)。
<動画冒頭をテキストでご紹介>
藤沢氏: すごく難しいテーマで誰も来ないんじゃない? と言っていたのですが、こんなにたくさんいらっしゃって、みんな戸惑っているところです。
「社会の断絶を防ぐ」、特に「日本の社会的安定を」ということが書いてあるので、主に日本の断絶の話をしたいと思っています。そうした時に、今日の最初の全体会で、世耕大臣から「日本は格差については早く手を打った」「社会的断絶については先取りしている」というお話がありました。本当ですかということを皆さんにも聞いてみたいですし、世耕大臣がおっしゃっているのに、そんなことないと言えないというのはG1らしくないので、本音のところで皆さんに話していただきたいと思っています。
順番に行きますかね、村田先生から、「社会の断絶」と聞いて何を思いますか。
村田氏: イメージはそれぞれだと思いますし、日本国内の断絶というお話ですが、世界の中での日本ということを考えずに、国内の断絶だけを取り上げて議論することは、私はできないだろうと思うのですね。
仮に世界の中で色々な格差が広がっていくとして、世界の格差ゲームの中で日本は勝ち組にいることを目的にして・・・(この続きは動画でご覧ください)