G1サミット2017
第4部分科会A「Fintechで日本が世界の模範となるために、企業はどう動き金融行政はどう変わるべきなのか」
(2017年3月18日開催/北海道ルスツリゾート)
「2026年までに銀行はなくなる」――ロシア貯蓄銀行のVPアンドレイ・シャロヴィ氏はそう予言した。かつて銀行の支店が行なっていた業務は、いまやスマートフォン一台に代替されつつあり、メガバンクや大手生保はFintechベンチャーとの連携を加速し、新たな金融ビジネスの構築を進めている。テクノロジーの進化は金融にどのような変化をもたらすのか。新たなデファクトスタンダードに向けて各国が覇権を競う中、とるべき戦略をFintechのキーパーソンたちが議論する。(肩書きは2017年3月18日登壇当時のもの)
<動画冒頭をテキストでご紹介>
柳川氏: Fintechの分科会ということで、先ほどここであったAIの分科会でだいぶ盛り上がり、AIの話と重なる部分があると思うのですが、具体的に金融分野に当てはめると、何ができるかを考えたいと思います。1時間しかないので、あまりイントロへ入らずいきたいのですが、そうは言ってもこの中にはFintechにすごく詳しい方も、Fintechって何?という方もいらっしゃると思います。ざっくりとFintechでどんなことができるのか、将来どんなことができるようになるのか、最初に順番にお話いただければと思います。まずは増島さんから、考えていらっしゃるイメージをお願いします。
増島氏: 結局やろうとしていることは、金融は情報産業だという一言でありまして、インターネット上でメディアやコンテンツの分野で行われてきたことを金融でやりましょうと、こういうことであります。新聞や本や音楽、こういうものがどんどんディスラプトされていたわけですが、それぞれアマゾンがいたりAppleがいたりYoutubeがいたり、こうひっくり返してきたのと同じことを金融でもやろうとしているのがFintechです。違う部分があるとすると、データがセンシティブだという話と・・・(この続きは動画でご覧ください)