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江戸時代から続く9代目・林業家が語る「美しい森」の作り方

投稿日:2016/11/14更新日:2019/04/09

G1中部2016
第3部オープンシアター「G8サミットの風景~日本一の林業家の夢」

各国首脳が議論する円卓として尾鷲ヒノキが採用された。三重には20年毎の式年遷宮の際に献納する木材を持続的に育てる林業文化がある。産業としての岐路に立たされる日本林業の未来を、江戸時代から続く9代目の林業家が語る。(肩書きは2016年10月15日登壇当時のもの)

<動画冒頭をテキストでご紹介>

速水: 三重県の紀北町というところで林業をやっています。今日はこういう課題(林業家の夢 美しい森林)を与えられたのですが、私の森は伊勢神宮に対抗するならば、伊勢神宮よりは綺麗です。伊勢神宮の山を見にいって「こうやって間伐しなさい」と言っているくらいですから。
(モニターの)ちょっと数字の下が見えないのですが、日本の林業は悲惨だという話で、円ドル為替です。ずっと円が強くなっていて、これは自給率。このへんは簡単なんです。ドルが安くなったら3か月後に木材は下がる。それが分かっていれば商売はいくらでもうまくいく。
(モニターの)ここからおかしくなってくる。自給率がどんどん上がって円ドルが横ばいになっている。木材価格もヒノキの山での価格で、ここからグチャグチャになっている。何がグチャグチャになったかというと、実は京都議定書なんです。京都議定書が林業にドーンときいてきた。Co2を山に吸収させなくてはいけないというのが国家的政策になっている。間伐材というよく分からない言葉が巷にあふれて、間伐木を山からどんどん出してきたのですが、誰も使わないで木材価格はただ下がったという、そんな状態が起きた。自給率が33%まで上がっているのですが、木材価格はまた下がっています。
何が起きたかというと、林業家はみんな赤字になった。昔、山持ち金持ちと言われた時代があった。100ha以上持っていると平均で赤字になっている。林野庁にこの数字を出すのは恥ずかしいでしょうと言うのですが、厚顔になってきたので何でも出します。
と言いながら世界を見渡すと、これ(モニター)は森林に投資した時のリターンですが、四半期ごとのリターンで赤字になっているのはちょっとだけです。つまり世界の林業は儲かっている、日本は儲かっていない。これはどこかおかしいだろう。
これ(モニター)はS&P500なんですが、98年に100ドル投資したら、2013年に170ドル、なんと森林に投資すると270ドル。世界は儲かっているということですね。簡単に言えば、投資したものが成長するのは森林しかないということです。毎年5%くらいは広がる。大きくなりますから。
私自身の森林管理の考え方というのは、ともかくまわりの人に私の森林管理で安心してもらえる状態を作り出したいということ。(この続きは動画でご覧ください)

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