G1サミット2016
第7部分科会A「テクノロジーが変革する学校教育」
テクノロジーの進化は教育を根底から変えようとしている。政府は2020年までに小中学校の生徒に一人一台の情報端末を配布する目標を掲げ、ICT化を推進している。グローバル化が進み、人工知能をはじめとする技術革新が進む中、これからの時代を生きる人たちに必要な資質とは何か。教育再生のキーパーソンたちが議論する学校教育の未来(肩書きは2016年3月20日登壇当時のもの)。
<動画冒頭をテキストでご紹介>
藤原氏:はい、皆さん、こんにちは。最初にお聞きしますが、去年の沖縄でもこのセッションを聴いたという人は?(会場、手を上げる)ほら、半分くらいいるよね。去年は1時間15分、今日は1時間なので、1.4倍速で
話をしようと登壇者の皆さんには話してあります。密度を変えないために早口でいきますので。ということで、今年のテーマは「テクノロジーが変革する学校教育」。去年は入試改革、アクティブラーニングでしたが、まずは、下村さんにお聞きしたいのですが、下村さんが大臣をおりちゃって入試改革は大丈夫なのでしょうか?
下村氏:なぜ大学入学試験改革をするのか?これは入学試験だけを変えてもしかたがないので、大学教育、高校教育も変えていくのだが、一番象徴的なのが、ニューヨーク市立大学のキャシー・デビットソンが言われた、今年小学校1年に入った子どもが大学卒業する頃には、65%の人は今はない職業に就くだろうという事です。しかし、日本も本当にそうなるのだろうか?今の状況ではなりえないのではないか?私はこのままいけば、半分くらいが失業者として溢れるのではないかと思います。なぜなら、あと10年、20年たった時、今はない職業につくだけの能力が今の学校教育の中でなされているのか、その象徴が大学入学試験だと思います。知識とか技能を学ぶことは大切です。しかし、それは高度経済成長の坂の上の雲があって、社会の一定の歯車の中で、適切に仕事をする時代はそういう教育システムで良かった訳ですが。暗記中心の入試試験でも以前は良かったのですが、65%が新しい職業に就く時代、そういう能力だけではもう足りない。これから必要なのは思考力、判断力、表現力、それから一緒に共同して仕事をする能力、そういうのを我々は、真の
学ぶ力と言うのですが…(この続きは動画でご覧ください)。