G1経営者会議2015
第4部 分科会<C>「デジタルマーケティングがつくり出す新たな顧客エンゲージメント」
2014年にはインターネット広告費が初めて1兆円を超えた。若年層の新聞・テレビ離れが加速する一方、20代のスマートフォン利用率は94%を超え、企業はWEBやスマホアプリ、ソーシャルメディアを活用した顧客エンゲージメントの形成に乗り出している。デジタルは企業のマーケティングをどのように変えるのか。ネットとリアルの融合が進む中で、テレビや新聞、雑誌、ネットを使ったクロスメディア展開をどのように進めるべきか。YouTubeやアドワーズで広告市場を抜本から変革しつつあるGoogle岩村水樹氏、良品計画で320万人が使うスマホアプリ「MUJI passport」を手掛け、オイシックスのオムニチャネルを担う奥谷孝司氏、企業のデジタルマーケティングを支援するアイレップ紺野俊介氏をパネリストに招き、議論する(肩書きは2015年11月3日登壇当時のもの)。
<動画冒頭をテキストでご紹介>
田中氏:本日、モデレーターを務めさせていただきます田中でございます。やっぱり経営の中で「デジタル」って小さいよねって、例えば奥谷さんに聞くとデジタル部門というのは温かく無視されていると(笑)。そしてこれは岩村さんも言っていたが、だいたいマネジメントのトップが避ける言葉が2つあるんです。ひとつはマーケティング、もうひとつはデジタル。今回のセッションは2つ入っているんですよ。ということは、これはゆゆしき問題でして、実は私自身もデジタルは門外漢です。ただお三方に事前にヒアリングをさせていただきました。そうするとですね、私自身も覚醒しました。実はデジタルって技術論ではなくて、経営にとってすごく可能性を持っていて、いわゆる次のビジネスモデルを作っていく上で一番肝心なポイントではないかと思います。ですから皆さん、できる限り盛り上げてワイワイガヤガヤ進めていきたいと思います。
今日のテーマは、こういうものがすべて繋がっていく時代だと思います。繋がっていく中でどうビジネスとしてレバレッジできるかというのが今日のテーマだと思います。まず個々人の自己紹介、バックグラウンドを中心にお願いします。
岩村氏:皆さんよろしくお願いします。グーグルの岩村です。デジタル×マーケティングは無視されるだとか言われますが、そういう意味では今日参加されている皆様は非常に最先端の意識の高い方々だと思うので、
ぜひ皆さんが今日は伝道者になっていただいて、どれだけデジタルが経営にとってファンダメンタルなものかというものを体感していただいて、外で伝道師になっていただけたらいいなと思います。私はグーグルで・・・(この続きは動画でご覧ください)。