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Cool Japanにおけるビジネスチャンス~食・コンテンツ・ライフスタイルで世界で稼ぐ~

投稿日:2015/09/06更新日:2019/04/09

京都吉兆社長・徳岡邦夫氏×博報堂執行役員・三神正樹氏×クールジャパン機構CIO・吉崎浩一郎氏×A.T. カーニー日本法人会長・梅澤高明氏
G1ベンチャー2015
第5部 分科会C「CoolJapanはビジネスになるのか?~食・コンテンツ・ライフスタイルで世界で稼ぐ~」

2014年秋、クールジャパン機構がTokyo Otaku Modeへの最大15億円の投資を決定した。ゲームやサブカルチャー、食やファッション、ライフスタイル--日本のソフトパワーを世界に発信する"Cool Japan"は、ベンチャー企業にとってどのようなビジネスチャンスとなるのか。「日本の魅力」をどのように伝え、世界にファンを形成し、マネタイズにつなげていくのか。Cool Japanのキーパーソンたちが議論する(視聴時間1時間14分31秒)。

徳岡 邦夫氏
株式会社京都吉兆 
代表取締役社長 総料理長
三神 正樹氏
株式会社博報堂 執行役員
吉崎 浩一郎氏
クールジャパン機構(株式会社海外需要開拓支援機構)
取締役 最高投資責任者(CIO)
梅澤 高明氏(モデレーター)
A.T. カーニー株式会社 
日本法人会長 パートナー(ニューヨークオフィス)

【ポイント】
・クールジャパンは時間がかかるが、ポテンシャルがあるビジネスだと感じている(吉崎氏)

・コンテンツビジネスは投資判断が難しい。テレビの視聴率のような共通の指標として、いま2つの軸、「リーチ力」「支出力」を基準に比較している(三神氏)

・これからコンテンツをマネタイズしていく時に、どんな戦略にするのか共通の指標で考えられるようにする。エンターテイメントだけでなく食やファッションなどにも応用していきたい(三神氏)

・クールジャパン機構は、「メディアコンテンツ」「食・サービス」「ファッション・ライフスタイル」の3分野に投資している(吉崎氏)

・約半分の投資がメディアコンテンツで、情報発信のベンチャー「Tokyo Otaku Mode」など。食についてはインフラづくりをしている。ファッションはドメスティックな業界で、海外進出にはまだ時間がかかる。ライフスタイルという観点では商業施設案件を伊勢丹と組んで、「クールジャパン館」をクアラルンプールでリニューアルオープン予定(吉崎氏)

・収益性と日本の経済にメリットがあるかという政策面で評価する。メディアコンテンツは発信力が高く政策効果は非常に高いが、アニメを除けば世界では負けている。これを大きくするには、インフラを整備する必要がある。回収は10年後以降になる。食はキャッシュが回りやすく日本食の魅力は数字で現れている。地域や業種を絞って、集中投資して効率を上げ、収益を上げるというのも方法の一つ(吉崎氏)

・1次産業の6次産業化により、地方が豊かになる。漁師や農家などが海外で調理のノウハウを教え、刺身など日本と同様に食べられる環境づくりをする。農業では技術や日本人の諦めない心、寛容性などで海外の何もない土地に高級食材をつくる。そうすると土地の価値も上がる。日本の養殖技術を使って、砂漠でも品質管理された養殖ができる可能性がある(徳岡氏)

・「ダイニングアウト」という、地域を1カ所決めて、年に数日間、特別な屋外レストランのイベントを行っている。食を通じて土地の料理をお金に変える取り組み(三神氏)

・地元の人間は土地の魅力を言えないことが多いが、外からの視点だと発見が多い。埋もれていた価値をマネタイズできる。インバウンド・アウトバウンドにも応用できるのではないか(三神氏)

・セクター分けよりシナジーを考え、現地でのマーケティングとプロモーションをどうするかが課題。この1年プラットフォームの投資をしたが、現地化はまだ出来ていない。また、コンテンツへの投資は難しいが、一番重要でもある。そこをしっかりつくらないと他の整備をしても意味が無い。コンテンツと他分野のコラボレーションでビジネスにし、政策効果を上げることが必要(吉崎氏)

・クールジャパンでは、多産業連携が非常に大きな意味を持っている。メディア、コンテンツ開発、食、流通などが一体になった企画を出すことも重要。広告会社は他産業連携のプロデューサーになれる(三神氏)

・韓国は他産業連携が上手い。韓国ドラマとK-POPを日本経由で世界へ売っている。国の補助金も多くこれ自体はPayしていないが、韓流のイメージを上げ、結果サムスンの端末やファッションが売れて、トータルでPayしている(梅澤氏)

・プロデュースすることの価値に焦点を当てて欲しい。秋元康さんのような自身がPR塔になれる力あるプロデューサーがいれば、サムスンのように1社で何でもやる企業がいなくても大丈夫ではないかと考えている(三神氏)

・オンラインメディアが鍵である一方で、『あまちゃん』や『アナ雪』など、テレビやマスコンテンツから爆発的なヒットが生まれる。その構造を分析したところ、最初に食いつくアーリーアダプター層はジャンルごとに違う人だが、そのフォロワーとなる1000万人はジャンルに関係なく同じ人で構成され、この層が乗ればメガヒットになる。最初に食いつく人を捕まえ、メガな大衆にアピールする戦略があればメディアコンテンツでもマネタイズができるのでは(三神氏)

(肩書きは2015年4月29日登壇当時のもの)

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