堀 義人/グロービス経営大学院 学長
<100の行動24>
防衛力の選択と集中を!
日本の防衛に回す予算はGDP1%のキャップがはめられている。日本が平和を維持するための防衛力の具体的な戦略と行動は何か、4つの提言(視聴時間:3分4秒)。
1. 部隊配置の聖域なき見直しを!
南西諸島方面の日本の防衛力は課題となっている。近年、陸上自衛隊を与那国島に配備しており、聖域なく効果的な部隊配置に 取り組む必要がある
2. 武器輸出三原則の緩和と防衛産業・技術力の強化を!
日本の防衛上の大きなリスクの1つは、防衛技術と防衛産業の弱体化である。2014年4月、武器輸出三原則等に代わり「防衛装備移転三原則」を策定。迎撃ミサイル「パトリオット2」の部品の米国輸出、F35戦闘機搭載のミサイル技術の日英共同研究スタートした。防衛産業・防衛技術の基盤強化を目指したい
3. 敵基地攻撃能力の保有を!
自衛隊の防衛力の役割は「侵略の拒否」に限定される。日本が敵基地攻撃能力を構築せずとも、米国と一緒に運用できれば、防衛力は向上する
4. 米軍に依存しない情報収集能力を!
情報のアメリカ依存は、安全保障と外交上の大きなリスク。警戒監視偵察能力を徹底的に強化すべき。情報収集衛星は、光学5号機の打ち上げ・軌道への投入に成功、地球上のどこでも1日1回撮影できる本格運用体制が整っている