知見を広げる
MBA/テクノベート
プロジェクトマネジメントとは何か？未経験者でもわかる基礎からの進め方

プロジェクトマネジメントとは何か？未経験者でもわかる基礎からの進め方

投稿日：2025/06/18 読了時間 6分

ビジネスの現場では、「プロジェクト」という言葉を耳にする機会が増えています。しかし、実際にプロジェクトを任されたとき、何から始めればよいのか戸惑う方も多いのではないでしょうか。本記事では、プロジェクトマネジメントの基礎知識を丁寧に解説し、これからプロジェクトに取り組むすべてのビジネスパーソンの第一歩を後押しします。

※本記事は、GLOBIS学び放題の学習コース、「基礎から学ぶプロジェクトマネジメント」の内容をもとにしています。実務で活用する方法など、より詳しくプロジェクトマネジメントについて知りたい方は、ぜひ動画をご覧ください。

プロジェクトとは何か？通常業務との違いを理解する

プロジェクトとは、「期限付きで目的達成を目指す横断的な取り組み」です。
通常の業務とは異なり、プロジェクトは特定のミッションを達成するために、異なる部署やスキルを持つメンバーが集まり、明確なゴールに向かって一時的に活動します。そのため、仕事の進め方や関係性も通常業務とは大きく異なります。

このようなプロジェクト型の仕事は、変化の激しい現代のビジネス環境において組織の柔軟性を高め、多様な人材の力を最大限に引き出す手段として注目されています。

なぜ今プロジェクトマネジメントが重要なのか？

変化に柔軟に対応するために、プロジェクトの重要性が高まっています。
顧客ニーズの変化、働き方の多様化、複雑化する組織課題――これらに対応するには、既存の枠組みだけでは限界があります。プロジェクトはこうした課題に対して柔軟に取り組むための形態であり、そのマネジメント力は現代のリーダーに必須のスキルとなりつつあります。

プロジェクトを推進する力があれば、戦略的課題に対して主体的に関われるようになり、組織への貢献度も高まります。

プロジェクトを始める前に必要な2つの準備

ゴールの設定とステークホルダーとの合意が成功の鍵を握ります。
プロジェクトを円滑に進めるには、開始前の準備が極めて重要です。特に大切なのは、「何を達成するのか（目標）」「いつまでにやるのか（期限）」というゴールの明確化です。

さらに、ゴールの内容は参加者によって解釈が異なることも多いため、関係者（ステークホルダー）との認識合わせが不可欠です。合意形成を怠ると、後のトラブルや方向性のズレに繋がる恐れがあります。

実行フェーズにおける進捗管理の基本

タスク・役割・スケジュールを「見える化」することでプロジェクトは動き出します。
プロジェクトを進める際には、「何をするのか（タスク）」「誰がやるのか（役割分担）」「いつまでにやるのか（スケジュール）」の3点を明確にし、それを全員で共有することが重要です。

この進捗管理に役立つツールとして、ガントチャートが紹介されています。全体の工程、担当者、期限が一覧で可視化されることで、連携の質が高まり、計画の修正も容易になります。

チームを育てるマネジメントがプロジェクトを支える

タスク管理だけでは「チーム」は生まれません。信頼関係の構築が不可欠です。
プロジェクトの成功には、単なる集団ではなく、相互に支え合うチームの形成が欠かせません。プロジェクトでは時間的・心理的な制約も多いため、メンバーのモチベーション維持や心理的安全性の確保がリーダーの重要な役割となります。

1on1ミーティングや中間成果（スモールウィン）の設定を通じて、メンバーのやる気を引き出す工夫も効果的です。