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塩沼大阿闍梨、茂木氏が語る、心と脳の鍛え方

投稿日:2024/04/15更新日:2025/03/11

G1サミット2024
第10分科会T「リーダーに必要な脳と心のバランス」塩沼亮潤×茂木健一郎×岡島悦子
(2024年2月25日開催/沖縄万国津梁館)

何が起こるかわからない混沌と変化の時代。リーダーが持つべき脳と心のバランスとはいかなるものか。脳科学者の茂木健一郎氏と慈眼寺の塩沼亮潤大阿闍梨による議論から脳と心の深淵に迫る。(肩書きは2024年2月25日登壇当時のもの)

00:00 オープニング

01:59 リーダーはどのような心持ちがあればウェルビーイングな状態になるのか(塩沼氏、茂木氏)

-リーダーは安心感と希望を与え続けていける存在。
-上機嫌であることが、今の人工知能時代に1番必要な創造性と相関がある。カリスマ性がある人は、自分自身と聴衆にフォーカス出来ている人。 -みこしを担ぐ人ではなく、みこしに乗る人にならなくてはならない。

05:44 ありのままを受け入れる、今にフォーカスするということ(塩沼氏)

-ブレない自分でいようとするイメージを持つこと。失敗の繰り返しの中で、体感の中で会得していく。

07:44 千日回峰行の中で、自分の軸が得られてきたのか(塩沼氏)

-ある日突然、物事の見方や視点が変わることがある。ただ自分の軸として自分が発する雰囲気が変わったのは、行を終えて人と交流して気付き、50歳過ぎになって身についてきた。
-自分の心の中で常に思っていたことは、感謝と反省。人生の中で失敗に気付き、また頑張ろうと思う、この繰り返しが自分自身を作ってきた。

11:21 苦しみを減らすために苦行するということを脳科学的に考えると(茂木氏)

-両親または片親が若い時に亡くなっている人が天才になることが多い。人間の脳の潜在能力を引き出すために、苦しさを通り抜ける必要がある。アスリートが厳しいトレーニングを積んだ後でゾーンやフローに至ることが出来る。自分で常にモニターして負荷をコントロールできる訓練が出来る人が、リーダーにふさわしいのではないか。

17:05 イップスやフローは、前頭葉の仕組みから起きるものか(茂木氏、茂木氏)

-前頭葉を中心として、ボディイメージや脳腸相関などで言われるように全体的な事になっている。 グループで創造性を発揮するために、共感能力、社会的感受性が大事。いいリーダーシップの前提として、お互いの感覚を共感していないといけない。
-お経も同じ。お勤めは、常に過去最高の勤行をしようとする。 -優れたリーダーは自分の思いを押し付けるのではなく、構成員の動きを読み、そっちに行こうと思わせるようにすることが出来ること。

23:40 イーロン・マスクのリーダーシップ(茂木氏、塩沼氏)

-ウォルター・アイザックソンを読んだ印象では、徹底して現場の人だということ。資本論理でやっているようにみえるが、テスラでもSpaceXでもTwitterでも現場で寝泊まりしている。そこがリーダーシップの本質ではないか。肌感覚で何かを掴んでいるはず。
-お寺も現場主義。自分も一緒に事務作業や掃除をしたりする。自分が感覚が鈍らないようにしている。どこが汚いとか、どこに人員配置しようかというのは、現場を見なくてもわかっている。

25:53 変化に気付く人と気付かない人(茂木氏)

-チェンジブラインドネス(アハ体験)という名前で紹介していたように、変化に気付かないということは普遍的な問題。トップのリーダーがやっていることは理解されづらい。意外と雑用の塊から出来ている。マネジメントは何かがあったときに判断しなければならないから、余裕、認知のスペースが大事。

29:16 どうやったら脳や心を鍛えられるのか(塩沼氏、茂木氏)

-一貫して変わらないのが、挑戦。何か変化を求めて自己を高めていくことが大事。瞬間的に大きな反省と感謝をして、平帖に戻って生きるという繰り返し。生まれた瞬間から、地球という修行道場。生活の中に1つお題を決めておけば、日常生活から様々な気付きがある。仏教で言う智慧は、行動によって段々変化してくる。
-評価関数が大事。我々は数千回の意思決定をしている。人工知能の時代では、様々な意思決定を主体的に楽しんで行うことが大事。日々の小さな意思決定が人生に大きな影響を及ぼす。1つ1つの意思決定はマイクロディシジョンではない。

37:17 毎日楽しんで意思決定するために(塩沼氏、茂木氏)

-茂木氏は、チョコレート味かいちご味にするかを楽しんで選んでいた。
-ガッツフィーリングという言葉があるが、直感というのは内部から来る情報。重大な決断は、理を尽くした上で、最後は自分の直感で決めることが脳科学的には正しいと言われている。副交感神経系の働きは、腸内細菌を整える上で大事なので、リーダーこそオフの時間を楽しむことが重要。

41:03 質疑応答①

-毎日書くことを継続しているので、僕は着々と総理に近づいているということで良いのか。
-胆力を鍛えるために修羅場正念場土壇場経験が少ない状況で、このような状況を変えられるのか。

49:43 質疑応答②

-脳に負荷をかけるために、どのようにモチベーションするのか。
-優れたリーダーを生み出すには、若ければ若い方が良いのか。

  • 塩沼 亮潤

    慈眼寺 住職

    過去1300年で二人目となる、1日48㎞の険しい山道を千日間歩き続ける「千日回峰行」を満行。その後、9日間の断食・断水・不眠・不臥の中、20万編の御真言を唱え続ける「四無行」を満行する。また、百日間の五穀断ち・塩断ちの前行の後、「八千枚大護摩供」を満行。大峯千日回峰行大行満大阿闍梨。 2003年に仙台市秋保に慈眼寺を開山。 2021年12月に「塩沼亮潤 大阿闍梨基金〜ともに寄り添うプラットフォーム〜」を創設。
  • 茂木 健一郎

    ソニーコンピュータサイエンス研究所 脳科学者

    脳科学者、作家、ブロードキャスター。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学大学院特任教授。屋久島おおぞら高校校長。1962年10月20日東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。専門は脳科学、認知科学。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究する。2005年、『脳と仮想』で、第四回小林秀雄賞を受賞。2009年、『今、ここからすべての場所へ』で第12回桑原武夫学芸賞を受賞。IKIGAIをテーマにした英語の著書が、31カ国、29言語で出版される。

モデレーター

  • 岡島 悦子

    株式会社プロノバ 代表取締役社長

    ヒューマンキャピタリスト、経営チーム強化コンサルタント、リーダー育成のプロ。

    三菱商事、ハーバードMBA、マッキンゼー、グロービス・グループを経て、2007年プロノバ設立。

    丸井グループ、セプテーニ・ホールディングス、 KADOKAWAにて社外取締役。

    20年12月より、ユーグレナの取締役CHRO(非常勤)を経て、現在、取締役 兼 指名報酬委員会委員長。世界経済フォーラムから「Young Global Leaders 2007」に選出。

    著書に『40歳が社長になる日』(幻冬舎)他。

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