あすか会議2023
第4部分科会【キャリア】「働き方とキャリア形成の未来~Generative Al等のテクノロジーが変える働き方と求められるスキル~」
(2023年7月1日開催/国立京都国際会館)
テクノロジーの進化は、働き方やキャリア形成に大きな影響を与える。Generative AIを始めとする新たなテクノロジーの台頭は、業務の効率化や新たなビジネスモデルの創出だけでなく、個々人に求められるスキルセットやキャリアの進め方にも大きな変化をもたらしてゆくだろう。テクノロジーが引き起こす働き方の変革とその影響はいかなるものとなるのか、そして新たな時代にはどのようなキャリア形成が求められ、どのような能力やマインドセットが重要となるのか、これからの時代の働き方を考える。(肩書きは2023年7月1日登壇当時のもの)
00:10 議論のセットアップ(各務氏)
01:48 自己紹介とキャリアについて(志水氏)
-ここにいる全員が、イーロン・マスクやマーク・ザッカーバーグになれる。必ず社会や未来を変えられるプロダクトを作り、未来永劫残っていく会社を作れる人はこの中に2、3割いる。
-中高のクラスメイトが、孫泰造氏と堀江貴文氏。10年前までは良い年収をもらっていたし、それでいいかなと思っていた。今私たちの生活水準は韓国に抜かれた。より多くの リーダーが未来を変えに行かないと、今のこのダウントレンドの日本は変えられない。みんなチャンスと可能性しかないが、それを知らない。
07:26 現在の取り組みについて(平氏)
-新しい資本主義の成長戦略の中身を書いたが、テーマは「脱皮しない蛇は死ぬ」。重要な課題は、イノベーション、インバウンド、サプライチェーン。
-サプライチェーンは円安で経済安全保障の文脈でチャンスがある。良い物は高く売ることが重要。イノベーションはAIや量子コンピュータやフュージョンエネルギー。日本はAIを使い倒す方向で行きたい。
10:28 自身のキャリアについて(小室氏)
-資生堂を辞表を出して起業しようとしていたときに、ちょうど妊娠していた。起業の日は産後三週間目だった。残業は出来なかった。こういう人が日本の労働力の大半なんだと気付いた。日本は一番健康で一番教育されている国。社員全員で1日8時間で残業禁止にしている。日本は優秀な人が夜中まで働いてくれるので、IT投資するタイミングを見失っている。なのでここまでAIが遅れた。
-多様な部下のキャリアをどうマネジメントするかをイメージすることが大事。ワークエンゲージメントが最大になるマネジメントが必要。
18:10 どのようにキャリアを考えるべきか(宮城氏)
-起業を志す生き方があるということを伝え始めたのが、30年前。当時は1件1件電話していた。我々は、100年の人からすると、王様みたいな生活をしていると言えるかもしれない。世の中に受け入れられるためにキャリアを積んでいくみたいな時代ではない。新しい軸を社会に打ち出していい時代。
25:11 自分の「志」を貫けるかどうかになっていくのではないか(志水氏)
-人は色んな、違うペインを感じている。そのペインの課題解決は、自らがリーダーとなって人を集わせるか、自分が思っているペインの課題解決のために誰かがリーダーとなっていて、その人のもとに集うか。キャリア観において、リーダーに集うということが前提になっているが、これが問題。日本はスタートアップは若い人のものというが、絶対に違う。世界の起業家の年齢は平均45歳。人生は二毛作、三毛作。挑戦こそ最大のアンチエイジング。
30:06 キャリアを考える時のチームや人との出会いについて(宮城氏)
-あとは人だけ、と言っている人が多いが、人が集まらないと言うことはまだその段階ではない。人が集まってくるような突き抜け方をどうするか、自分と向き合わなければならない。経るべきプロセスを経れば、人は集まってくる。
32:20 人を巻き込む力(小室氏)
-プレゼンのスキルを1000人の学生に教え続けてきた。現在の右腕の大塚万紀子氏は、企業の女性向け商品の企画を勝手にやって売り込むことを副業としてやっていたときに出会った。なので、資生堂での仕事以外のことをやりたいと思ったらやり、そしていろんな会社のモヤモヤとしている人たちを集めていって、そこに全力で投資をしていたら気づいたら右腕ができていた。今の仕事、部署は関係なく、自分がやりたいことに対してアクションしていったら、仲間が増えている。
-結婚してない人や子どもがいない人など時間がある人にも残業させていない。自分の仕事を終えて、自分の視野を広げるようなインプットをしに行く意味でも、ひとつのところにいたら勿体ない。残業していると、その人の肩身が狭くなったりする。
-企業コンサルを2000社以上にしたが、残業は75%減っている。その企業の業績はびっくりするくらい上がっている。全体的に離職率も下がっている。
40:32 スタートアップ育成5か年計画とキャリア(平氏)
-やはり志が大事。自分の志以上に注目されると崩れる。志を高くするほど、良質な人材と資金が集まってくる。
-AIは使い倒したらいい。AIは心が病まない。人格もないので、志もない。あとはスキルや資格ではない。Web3は終わったと言われるが、全くそうではない。新しいテクノロジーが出てきたら必要なのはイマジネーションと構想力。
44:25 孫泰造氏の言葉(各務氏)
-人間の力で「エゴ」というのは重要で、これが人間のエネルギーの本質。もっと我を出していくと、その先に社会性・公共性が見える時があって、その時そのエゴのことは志と言っていい。
44:44 質疑応答-
-キャリアを形成するために健康であるためのポイントは。
-バリバリ働くことと成し遂げることのバランスを取れるものなのか、取れるとしたらどうしたらいいのか。
-政府として、外国人の人材と働くという意味でどのような変化をもたらすのか。また外国人がどうすれば日本に興味を持ってくれるのか。
-キャリアを考えるうえで、家族の事もセットで考えていきたい。国として家族全体で考えたときのサポートする仕組みをどのように議論しているのか。
56:01 議論のサマライズ(各務氏、宮城氏)
-粘り強さは今後想定的には必要になってくる。営業力も非常に大事になってくる。
-ここ3年のコロナ、生成AIで大きく社会が加速している。前提としてきた社会が絶対このままではいかない。やりたいと思うことに情熱を傾けてほしい。