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エネルギー政策推進には「正直者がバカを見ない制度」が重要/どうする!?グリーン対策・脱炭素・原発~有泉秀×竹内純子×細野豪志×三宅伸吾

投稿日:2023/06/28更新日:2023/12/13

G1サミット2023
第7部分科会P「世界に積極的に貢献するGX&脱炭素~ど真ん中から考えるエネルギー政策~」
(2023年3月19日開催/北海道ルスツリゾート)

ロシアによるウクライナ侵攻によって改めて浮き彫りとなった各国のエネルギー安全保障の脆弱性は、エネルギー政策の待った無しの現状を明らかにした。世界に積極的に貢献するGX・脱炭素・エネルギー政策とは何かをど真ん中から論ずる。(肩書きは2023年3月19日登壇当時のもの)

0:45 GX(グリーン・トランスフォーメーション)の本質とは

-日本の成長戦略にすることが需要。新興国と欧米の「緑の貿易戦争」が始まる可能性がある。
-GXは一昨年の年末から出てきた言葉。これを国益にどのように合致させるかが大事。
-GXとエネルギー政策は表裏の関係。中長期的に見ると、ロシアの天然ガス依存から脱却し、グリーンを進めなければならない。

9:30 欧州のGXについて

-18世紀の産業革命の非効率な燃料から化石燃料に移行するのも時間がかかった。トランスフォーメーションには時間がかかる。投資がないと移行は進まない。先進国から途上国への支援は義務づけられているが、恐らくアメリカはお金を出さない。どこがお金を出すのかが課題。
-日本はこれまでかなりお金を出している。お金の使われ方を監視する必要がある。

14:00 原子力を核とするエネルギー政策・今後との展望

-2012年当時、民主党政権で2030年代までに原発ゼロを目指すとしていた。当時と環境がかなり変わり、2030年までに温室効果ガスを46%削減しなければならない。このあたりを解決するために、原発政策も変えなければならない。選択肢をすべて残した上で、トータルでカーボンニュートラルを目指していく。
-日本の再生可能エネルギー導入はかなり進んでいて、日本は太陽光発電導入量で世界第3位。原子力は国家の覚悟。現状で新設・リプレイスはなかなか難しい。

24:30 カーボンプライシングについて

省エネ、再エネ、原子力をどうするかにおいて、それをどうファイナンスするかという問題がある。カーボンプライスという手法だけではなく、 インセンティブのあり方は様々あるのでそういうことも含め、全体としてどう進めていくかが大事。
-正直者がバカを見ない制度設計が重要。日本の燃料徴税や補助金などは、一種のカーボンプライシング。

33:00 金融機関からの観点

-法定開示は、日米では投資家のため、欧州では様々なステークホルダーのため。この考え方の違いは大きい。これは根本的な対立。欧州の開示と市場のインフラ整備が重要。GXにはリスクもあるが機会もある。両面について企業側と対話する必要がある。

41:00 参加者からの意見(水野氏/柴山氏/本田氏)

-(水野氏)日本のエネルギーミックスが実現しない限り、欧州にはモノが売れなくなる。エネルギーの輸出政策も含め、経済性の感覚を議論が必要。
-(柴山氏)欧州が都合の良いルールを作っていると言うが、途上国・中小企業も脱酸素に取り組まなければ、地球が死んでしまう。苦しくてもやらざるを得ない。
-(本田氏)カーボンプライシングは大きい。開示においては、出来ることからやっていくしかない。

45:00 全体討議

-再エネは太陽光、風力に期待されている。原子力については、技術的な問題、政治的な問題を分けて議論する必要がある。電力自由化は、本当に国民を幸せにするのか?
-エネルギー産業そのものではなく、いろいろ エネルギーに努力してるところにも何らかの形で裨益する取り組みはすべき。
-トランジションファイナンスを重要視している。

57:15 三宅氏によるセッションのラップアップ

-環境なき経済は犯罪。ただし経済なき環境も絵空事。経済と環境を両立させて好循環を生み出す必要がある。

  • 有泉 秀

    金融庁 国際総括官

  • 竹内 純子

    国際環境経済研究所 理事/U3innovations合同会社 共同代表

    専門はエネルギー・温暖化政策。東京大学大学院工学系研究科博士(工学)。 国連気候変動枠組条約交渉に10年以上参加し、政策提言に取り組む。GX実行会議、規制改革推進会議など多数の政府委員や東北大学特任教授を務めるほか、2018年10月にはエネルギー・環境分野の新事業創出を目指しU3イノベーションズ合同会社を創設し、ファンドも運営する。政策とビジネス両面からエネルギー変革に取り組む。

  • 細野 豪志

    衆議院議員

    1971年8月21日、京都府綾部市生まれ、滋賀県近江八幡市出身。 滋賀県立彦根東高等学校を経て、京都大学法学部卒業後、三和総合研究所(現:三菱UFJリサーチ&コンサルティング)に入社。研究員としてマクロ経済予測、通商政策の立案などに携わる。2000年より衆議院議員を務める。 2011年、環境大臣・内閣府特命担当大臣として東日本大震災時の東京電力福島第一原発事故の収束、再発防止に全力を尽くす。現在8期、選挙区は静岡5区<三島市、富士市(旧富士川町域を除く)、御殿場市、裾野市、伊豆の国市(旧伊豆長岡町域)、田方郡函南町、駿東郡小山町>。

モデレーター

  • 三宅 伸吾

    参議院議員 防衛大臣政務官 兼 内閣府大臣政務官

    1961年香川県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、日本経済新聞社に入社。 在職中、米コロンビア大留学、東京大学大学院法学政治学研究科修了。企業、官庁、政治取材を経て2003年から編集委員。経済法制ジャーナリストとして「知財戦争」、「乗っ取り屋と用心棒」「市場と法」、「Googleの脳みそ」など著書も多数。 批判や提言よりも行動を起こし、日本を元気にしたいと、政治家を志し、日本経済新聞社を退社。2012年自由民主党香川県連の参議院選挙の公募に応募。5人の中から自由民主党香川県参議院選挙区第2支部長に選ばれ、2013年7月の選挙で初当選。 参議院・財政金融委員会理事、外交防衛委員会委員長、自民党・政務調査会副会長などを歴任し、2019年7月に再選。 参議院・予算委員会理事、国会対策委員会副委員長を経て2020年10月より、外交防衛委員会筆頭理事、自民党・新聞出版局長。 2021年10月より外務大臣政務官。 2022年9月より自民党・国防部会部会長代理、地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会筆頭理事。 2023年1月より自民党・環境部会長。同9月より防衛大臣政務官兼内閣府大臣政務官

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