G1中部2016
第4部分科会A「ベンチャー精神とは何か ~起業家が変えるもの、守るもの~」
社会に横たわる様々な課題をビジネスで解決する―。新たなテクノロジーが次の時代へと地平を切り開く―。その牽引役はいつの時代も才覚とチャレンジ精神にあふれた若き起業家たちだった。豊田佐吉、山葉寅楠、鈴木道雄、本田宗一郎といったそうそうたる起業家を輩出した中部・浜松の地で議論するベンチャー論。浜松出身の起業家南氏、山梨出身でネット企業の育成に力を発揮する小泉氏、通信産業の風雲児として業界の常識に常に挑んできた千本氏とキャピタリストとして活躍する長谷川氏が議論する、成功するための起業家の条件とその使命。(肩書きは2016年10月15日登壇当時のもの)
<動画冒頭をテキストでご紹介>
長谷川氏: 「ベンチャー精神とは何か」ということで始めさせていただきます。G1には色々なセッションがあり、ベンチャー関係は前はいっぱいあった気がするのですが、今回は唯一といってよいセッションです。
このお三方は有名な方ばかりで、色々な形でお話になっているので、いつものように聞いても面白くないと思います。「起業家が変えるもの、守るもの」と副題をいただいているのですが、私個人的にはベンチャーというのは守るべきものはあまりなくて、変えるものばかりだと思っています。止まった瞬間に倒れるというくらい毎日変えないといけないのではと思います。
ただ、最近はコーポレートベンチャーキャピタルもすごく盛んになっていますし、上場も増えていたり、アメリカでもユニコーンの会社が増えていたり、いろんな意味で大きな変化が起こっています。
最初にまず、この1~2か月くらいのそれぞれの会社のトピックス、新しい取り組み、チャレンジングしていること、つまり1~2か月で変わってことは何かという質問から始めたいと思います。
小泉氏: メルカリは作ってから3年半で、2年前からアメリカの事業をスタートしずっと改善を加えてきたのですが、この1~2か月というところで言うと、8月の頭に全米で無料アプリのランキングで3位になりました。
3位というのは、上がSnapchatやポケモンGO、そして僕らの下にFacebook、Instagram、Twitterがいるという状況で、おそらくアメリカ発ではない会社のアプリで3位というのはかなりまれだったのではと思います。
3位になりましたが、実は僕らは仕掛けていないところでして、急になったのでバグが起きたんじゃないかと思ったんです。
長谷川氏: 急に上がったというのは、どれくらいでなったのですか。
小泉氏: 200位以下から、急に3位です。一晩で。完全に乗っ取られたと思ったんですよ、セキュリティ上の問題で。実は違っていまして・・・。(この続きは動画でご覧ください)