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話題の「サンカク」立ち上げ人×元ベンチャー経営者の最速成長ストーリー

投稿日:2016/03/07更新日:2021/10/23

20代のうちに最速で成長したい方のために、グロービスとリクルートキャリアが共同で開催したセミナー。第1回は「最速」成長の意味や必要な力についてお伝えしました。第2回は、リクルートキャリアで話題の新規事業「サンカク」を立ち上げた秋山貫太さんと、ベンチャー企業の経営者からグロービスに転職し、法人向けコンサルティングを経て新規事業を担当する鳥潟幸志が、20代を振り返り、最速でどのようにキャリアを築いていったのか、お伝えします。(全4回、2回目)

金澤: 今日は、リクルートキャリアからは中途事業本部の領域企画総括部、ネットビジネス開発部で「サンカク」というサービスご担当の秋山貫太さん、グロービスからは、グロービス・コーポレート・エデュケーションで法人向けコンサルティングを担当し、今は新規事業を担っている鳥潟さんに来て頂きました。

まずは二人がどういう人なのかという話をして頂き、その後、キャリアの変遷を若いころから遡って紐解いていきながら、二人がどんなところで何を意思決定してきたかとか、何がポイントだったのかというところを話して頂きながら皆さんとインタラクティブにいきたいなと思います。まずは秋山さん、自己紹介をお願いします。

趣味は「ベンチャー」!? 出る杭を伸ばすリクルートで新規事業に挑戦

秋山: こんばんは。秋山と申します。よろしくお願いします。今31歳で、リクルートキャリアという会社に新卒で入って9年働いてきました。趣味ということで、マラソンをずっとやっていて地道にやることが好きで、入社してからも9年間走り続けています。去年東京マラソンっていう結構大きな大会があったと思うんですが、結構驚かれるんですけど2時間49分で完走してきました。

真ん中がこの前シンガポールに行ってきた時の写真です。アジア中心に20ヶ国くらい回っていて、結構外に出ると刺激とか受けられるので、定期的に意図的に海外に行くということをし続けています。これはリクルートの現役やOBが世界中に今散っているんですけれども、一同にシンガポールに集まって今どんなことやってるのとかそういうような話をして盛り上がったという写真ですね。

あと趣味がベンチャーって書いてあって、それって何だって話だと思うんですけど、僕がベンチャー企業とか0から立ち上げるっていうのがすごい大好きで、それをリクルートキャリアでも事業にしてしまったっていうのが、今日この後出てくる話なんです。

リクルートキャリアというのは働く個人と企業側をマッチングしている会社になります。リクルーティングアドバイザーは、企業側の経営者や採用担当者をしっかり支援するという仕事になりまして、具体的に言うと企業が人材、正社員を雇用したいという話をされた時に、我々がどういう人材を採るべきかとか、どういうふうにして採るべきかみたいなところをアドバイスしたり、具体的な候補者をご紹介するということで、最終的にはその人材の採用を通じて事業成長を成功させるということが重要な仕事になっています。

ユニークなのが、企業の風土とか文化というところ、簡単に言うとチャレンジを推奨している会社になります。なので、志とか自分自身の思いを大事にした目標設定をするとか、基本的にやりたいって言ったことは何でもやらせてくれる、出る杭を伸ばすという風土が非常にユニークで。なので、伸び伸びとやりたい方にとっては非常におもしろい環境なんじゃないかなと思います。

僕自身のキャリアは大きく分けると営業系と企画系と分かれるかなと思っていまして、企業側の営業であるリクルーティングアドバイザーという営業からスタート。約5年間日本でその仕事をした後、自分自身で世界をちゃんと見たいと思いまして、リクルートのシンガポール法人で1年間企業の採用支援を行いました。今度は営業ということではなくて、モノを作るとか0から企画する方に移りたいとキャリアを考え、今は新規事業開発で「サンカク」というウェブサービスを0から立ち上げて大きくするという仕事をしています。

サンカクに関しては、個人と企業をつなぐ全体の枠組み自体を作っていると捉えて頂ければなと思っています。先程転職、就職という話をしたんですが、実は私が今取り組んでいるのは、転職活動をする前に自分自身もっと社外に出て自分のキャリアを考えたりとか、次のステップを見つけるというような新しい働き方だったり仕事の見つけ方ができないかな、ということです。なので、個人と書いてあるのは転職活動をしている方ではなくて普通に今の会社で楽しく働いているような方を対象にしていますし、企業というのもすぐに採用するわけではないものの、長期的に良い人材とつながっていきたいというような会社をマッチングするようなWebサービスを今作っているというのが「サンカク」というサービスになります。

サンカクは、本当にまさにここに今日いらっしゃっている皆さんのような成長意欲が高いどんどん成長していきたいと思う方々と、事業成長をもっとしたいというベンチャー企業をマッチングするようなサービスになっています。基本的にどんどん成長したいという方はお忙しい。仕事もすごいたくさんやってらっしゃると思うので、なかなか日中がっつり動けないんですけど、夜空いた時間でベンチャー企業に行ってみて、実際経営者とか社員の方とディスカッションしたりとか触れてみて、こういうおもしろい会社があるんだとか、自分はこういうところが合ってるんじゃないかみたいなことを感じて頂くようなサービスになっています。

色んなベンチャー企業がこういうテーマでぜひディスカッションしませんかとか、こういう方いたら一緒にお話ししましょうみたいなことが、ばーっと70個くらい並んでいて、それに興味を持った方は本当に気軽にコンタクトをして実際に企業に行ってディスカッションしたりすることができる。こういうWebサービスを2014年の9月に0から構想を自分で考えて企画を作ってシステムを立ち上げて具体的なマーケティングとかもしてサービスを出して、出した後にはそれを大きくするために日々活動をしています。

ベンチャー企業の経営者から一転、グロービスへ

金澤: では鳥潟さんの方にいきたいと思います。

鳥潟: 皆さんどうもこんばんは。初めまして。私は金澤と同じくグロービスで働いている鳥潟と申します。今日の私のスタンスとしては、私が何かを教えるというそんなおこがましいことじゃなくて、単純に私がやってきたことをお伝えする。私も成長途上の人間なので、皆とぜひ一緒に成長をしていきたいなと思っています。

まず、私をキーワードで言うと何かっていうと実は元起業家、10年やってました。次に、毎朝5時に起きてますね。これは子供が生まれ、自分の時間がなくなって、勉強したりする時間って朝しかないということで、私は朝5時に起きて2時間勉強するということを今も続けています。3つ目は古典が大好きで、これは後ほど機会があればお話ししますけど、経営をやっていた時にちょっと色んなきっかけがあって中国古典というのをたくさん読んでというのが私の趣味です。

私のキャリアですが、新卒でサイバーエージェントに入社をしました。当時百何十人くらい、どベンチャーという形ですごく忙しかったんですけど、そこで1年半働いて、その後にビルコム株式会社の共同創業者ということで、3人で会社を立ち上げました。この時の事業はPR会社ということで、色んな企業のコミュニケーションの支援していました。新規事業を立ち上げたり、上海とシンガポールの拠点を立ち上げて私は上海担当だったんですけど、上海のCEOと一緒に事業を作るということをやったり。ちょうど10年やって、私が辞めるときでだいたい75人くらい、売り上げ規模も20億弱くらいですので、これを大きいというか小さいというか分かりませんが、それくらいの規模の会社を経営していました。

その後、自分が何をやっていくかということを深く考えてグロービスに入社をしました。グロービスは大学院と法人事業がありますが、法人事業の方に入り込み、そこで「人を育てる」という仕事をやっています。今入社3年目です。私も入社した後にグロービスの経営大学院に入学をして、英語でMBAを取るチャレンジを2年やりました。

私が今グロービスでやっていることを紹介します。私は創る仕事と教える仕事をやっています。創る仕事は、日本を変革していくリーダーを創る仕事です。具体的に言うと、コンサルタントとして担当した大企業の経営幹部に、いかに経営者に成長してもらうかという、そういう場をつくってプランニングする仕事です。

一例を挙げると、売上7兆円、従業員数が40万人くらい、グループ会社が300社くらいの大企業で、300人の経営者をどう作るかというミッション。じゃあ、経営者って何なんでしょうねっていうところから研究して議論して、もちろん先輩経営者にインタビューしたりとかして、トレーニングといっても私が教えるわけではなくて、グロービスの経営大学院のベテラン教員とか社外のものすごく成功された経営陣の方をお呼びしてプログラムを作るんですね。その過程で当然ながら自分も学びますね。そして、人はどうやったら学べるのかとか、人はどうやったら変われるのかとか、人はどうやったら心に火が付くのかということを徹底的に考え尽くしてプログラムに反映する、そういう仕事をやっていました。(参考:経営のイノベーション、まだですか?

その後、テクノロジーを使った時に人材育成がどう変わっていくのかということをずっと考えてきて、1年前に新規事業を立ち上げました。少し皆さんにイメージを持って頂きたいので、動画をお持ちしました。1分だけ見てください。

グロービス オンライン研修のご紹介(動画)>>

これは企業の方がトレーニング、教育を受けるっていうのをテクノロジーでどう変えるかっていう挑戦の一部なんですね。何でこんな事業を立ち上げたかというと、理由はいくつかあるんですけど、一つは教育の機会均等、教育の民主化のためです。企業研修を請け負うと言っても今すごいグローバルとか拠点が広がってますよね。世界中の人を研修で一か所に集めようとするとものすごいお金と時間がかかるので、結局拠点とか海外拠点にいる方が受けられないんです。これをオンラインでつなぐことによって教育が受けられる。しかも、今見て頂いたようにリアルタイムでガシガシ意見交換が進んでいくので、ものすごい学びが深いと思うんですね。日本とインドとドイツとアメリカとかそういうところをつなぎながら一緒に議論していく。こういう環境でやっているんです。こんな事業を今作っているということです。

もう一つは教える仕事ということで、さっき金澤が「志」領域を教えていると言いましたけど、私は「ベンチャー」領域を教えています。これは私が10年ベンチャーをやってきた中での失敗経験、苦労した経験と理論をベースに起業するとこういうこと起こるぞということをお伝えしています。あとは講師だけじゃなくて実際にグロービスの卒業生で起業している方、会社を起こしてバンバンやっている方のメンタリングということで、月1回くらいお会いして色んな相談に乗りながら一緒に寄り添うことをやっています。だから、教えながら作るという仕事を今私はやっています。

私が働いているグロービスについて少しだけ紹介して終わりにしたいんですが、グロービスは創造に挑み変革に導くということで、社会を良くしたい、という会社。社会を良くするためには、何か新しいものを創造していかなきゃいけないし、既存の古いものを変えていかないといけない。変革をしなきゃいけない。これをとにかくやる人を育てるというのがグロービスの大きなミッション。私はそのビジョンに共感をして入社をした。社風や企業文化は、「自由と自己責任」というやつですね。これは私の大好きな言葉で、自分がやりたいことを自分で決めてどんどんやってください、その代わり自己責任ですよという価値観の会社です。

あと性善説を前提にした経営をしていて、これは会社の企業方針にも書いているんです。つまり、人間は良い生き物であり、悪いことはしないということを前提にした経営にしているのでルールが少ない。私は前職で経営をしていて色んな経営書とか読みましたけど、7、8割くらいはやっぱり前提が性悪説だと思うんですね。日本社会も性悪説に沿ったルールが多い。つまり、人間は放っておくと悪いことをするので、悪いことをしないようにルールを作ろうと。だいたい企業経営ってこうなっていく。そうすると色んなルールができて、ガチガチになってイノベーションが阻害されていくと。そうではなくて、人間ていうのは良い生き物であるという前提をした経営をしているというのが、結構おもしろいし私たちが働きやすいなと思います。

もう一つは「テクノベート」。これは今年の新年の方針でグロービスが共有した内容なんですけど、まさに今テクノロジーがどんどん進化してますよね。テクノロジーとイノベートの造語でテクノベートっていう言葉を作ったんですけど。今すべての業界において下剋上が起きていますよね。小売りでいうとGMSなどすごい大きい業態が存在しているけど、アマゾンに完全にやられています。タクシーはUberが出て来てどんどん首都でシェアが奪われている。あのトヨタがテスラと連携するなど競争環境も変わってきている。

今まで圧倒的な勝ち組で絶対敵わなかったところが、テクノロジーで若い人が入って瞬間的に業界を変えていく。グロービスはそういうことができる人を育てないとダメだよねということで、いわゆる今までの経営の定石とか経営戦略とかということだけでなくそこにプラスアルファでテクノロジーとかそういうことができる人材を作ろうよと言って動き始めたのがグロービスの現状です。私はすごくそこに共感をしていて、まさに今私が新規事業をやっているのもそういう理由からなのです。

グロービスとリクルートキャリアについてもっと知りたい方へ

グロービスの仕事にご興味のある方はこちら>>
リクルートキャリアの仕事にご興味のある方はこちら>>

※第3回はこちら

https://globis.jp/article/4018

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