最速成長実現のために20代で何をするべきか? 

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20代のうちに最速で成長したい方のために、グロービスとリクルートキャリアが共同で開催したセミナー。第1回は、AIの台頭、雇用環境のなど変化の激しい時代だからこそ求められる「最速」成長の意味や、必要な力について、グロービス経営大学院教員であり、グロービスの人事マネージャーを務める金澤英明が語ります(全4回)
 

金澤: 今日はリクルートキャリアさんとグロービスの共同開催セミナーとして、「最速成長実現のために20代で何をしておくべきなのか」というテーマで皆さんと考えていきたいと思います。

簡単に私の自己紹介をさせて頂きますと、私はグロービスで2つの仕事をしています。1つはグロービス経営大学院の教員。グロービス経営大学院は「能力開発」、「人的ネットワークの構築」、そして「志の醸成」という3つの場を提供し、「創造と変革の志士」を育てたいという学校です。リーダーがどういう想いを持つかによって、社会を良くもするし悪くもします。だから志はとても大事。その自分自身の価値観や志と向き合っていく志領域のカリキュラムを私は担当しています。一方で、グロービスという会社の人事のマネージャーをしています。社員の採用や育成、企業文化の醸成など、人事全般を見ています。ビジネススクールの教員としてリーダーの方々の支援をしつつ、人事という立場で社員や企業側の視点も持っていますので、その両面の視点から今日は皆さんのキャリアにお役に立てるとうれしいと思っています。

今起きている環境変化は?そこで求められる最速成長とは?

金澤: 自分の最速成長を考える前に、自分たちがどのような環境にいるのかを知っておく必要があります。そもそも今は変化が激しい時代と言われていますが、どんな変化がこれから起きそうでしょうか?それをグループで話してみましょう。例えば、カーナビ。今後も売れそうでしょうか?今iPhoneでもアプリでカーナビになってしまいますよね。テクノロジーが進化すると今後なくなる可能性がある業界や商品が出てくる。

ただ、何もなくて話すと話しづらいと思うので、グロービスで教えているフレームワークをご紹介します。自分の事業が今後どうなるかを知りたいときにマクロ環境をみる視点として、PEST分析があります。まず「Politics:政治」の変化。民主党が自民党に代わってさらに安倍政権になってから、エネルギー政策、女性活躍推進など、政策が変わりました。それによって私達のビジネスは色々な影響を受けます。次に「Economy:経済」。GDPではすでに中国に抜かれ、2030年くらいまでにインドに抜かれる。日本は人口が減っていくので、経済成長は国内だけではなかなか難しい。さらに「Technology:テクノロジー」。人口知能、ロボティクス、再生医療など、技術の進化でこれから世の中は大きく変わると言われています。「Society:社会」も、グローバル化や高齢化社会になっていく。そのような中で、こういうビジネスがこれから必要だよねとか、変わるよねというのをグループで話し合ってみてください。

―グループごとの話し合いー

金澤: では、これからビジネスがこのように変わりそうということをぜひ教えて頂けますか?
 
参加者: 
今本社で働いているんですが、CEOが無駄な仕事をどんどんアウトソースしていこうと言っている。クラウドソーシングってありますよね。誰でもできるような不要な仕事を一括で外部に外注するっていう流れは増えている。

金澤: 自分たちじゃなくてもできるものはアウトソースしていくっていう流れが出てきていますね。その前提として、アウトソースができる仕組みができてきている。グロービスはベンチャーキャピタルを持っていて、「ランサーズ」っていう会社に投資をしています。昔は個人事業主は仕事を取るのが大変だった。このランサーズは、クラウドソーシングのプラットフォームを作り、個人事業主が、企業と直接取り引きできる。そうすると一人で独立して仕事ができるような環境がもっとできてくるし、もう少し経ってくると優秀な方は1社だけでなく、複数社で働くなど、たぶん副業禁止とかこれからなくなってくると思うんですよね。

あと働き方は他にどんな変化がありそうですか。

参加者: テクノロジーの部分なんですけど、人工知能とかである程度のことは機械でできるようになってしまう。そうすると今後人間ができる仕事って右脳派の芸術系とかアートとかそういうことが発展していくんじゃないかとか話していました。

金澤: そうですね。この話は結構言われていますよね。例えばこういう仕事は人工知能に置き換わるっていうのが何かあったりします?

参加者: 暗記系とか計算系とか右脳の良さではなく左脳の良さだけでできることは結構置き換わるんじゃないかなと。

金澤: ウェアラブルメガネみたいなもので、情報をどこでもタイムリーに検索とかいずれ普通になると思うんですよね。翻訳コンニャクみたいな自動的に英語を日本語に訳すとか、多分当たり前になっていくような気がしますよね。となると、情報を知っているとか計算できるとかは重要ではなくなる。

私は人事で採用に携わっていますが、最近だとAIを使った転職マッチングサイトやアプリなんかも出てきている。もっと精度が上がり、企業も採用された人たちのデータがもっと蓄積されて解析できるようになっていくと、こういう傾向のひとはマッチするということが分かってくるかもしれない。未来予測も出来始めている。実際、アメリカではどのアーティストがヒットするかを人工知能が過去のデータから解析し、このアーティストはヒットしやすいというのを判断し始めているみたいなんですよね。イギリスのオックスフォード大学の調査では、今後10年から20年ぐらいで半分ぐらいの仕事がロボットなどの機械に置き換わると言われていますから、私たちがこれから何で戦っていくか考える上で、とても脅威ですよね。他には?


参加者: 外国の方が顧客になったり、同僚としても働くことも当たり前になってきている。

金澤: 外国の方と仕事をするのも普通になっていきますね。システム開発などは、日本でプロマネして、インドの人たちと一緒に開発しているとか普通にある。グロービスにはオンラインMBAがあり、実はオンライン上でリアルタイムでディスカッションしています。上海、アメリカ、シンガポールや、日本も北から南までの方が、場所によらずに普通にディスカッションする環境が既にできている。

あと、政治的に言うと今後石油等の資源がなくなっていく中で、どのようなエネルギー政策をとるか、規制緩和をどうするかでエネルギー産業が変わりますよね。ちなみに、グロービス経営大学院は規制緩和がなかったらできてないんです。2006年、たまたま小泉さんが総理になり、大阪市と千代田区に教育特区を作ってくれたから株式会社で大学院ができた。政策がこれからどうなっていくかを理解しておくと、今後の自分たちが置かれているビジネスが良く分かる。

40年後に9000万人くらいに人口が減っていくと、どうしても日本の中の経済が大きく成長するのは難しい。だから今企業はグローバル展開をしているんですよね。あと我々にとって、ソーシャルメディアの変化は本当に10年くらいですね。昔のように紙媒体の広告作るだけではダメなので、Webやソーシャルメディアはマーケティングに携わる者にはとても大事。

変化はチャンス?それともピンチ?

金澤: これだけ変化が起きるんですよね。ひとつ質問ですが、このような環境は皆さんにとってはチャンスですか、それともピンチですか?チャンスだと思う方?(参加者挙手)いいですね。ピンチだと思う方?結論は、皆さんの捉え方次第です。

チャンスだと思える方は、この環境変化を活かしていきます。例えばTPP。既存の農業の方にとっては、これから日本の農業が守られなくなってくるのではないかと不安に思っている。でも逆にいえば、世界に攻めるチャンスですよね。グロービスのある卒業生は、震災のときに9割近く流されてしまった地元のイチゴ農家を復興しようと、ITと組み合わせて大規模な最先端農園をつくった。なんと1個1000円もするブランドイチゴをつくっている。そして、その被災地から逆にグローバルに打って出て、インドに進出しているんです。誰が見るかによって、チャンスにもなるしピンチにもなる。このような機会を活かすかどうかは皆さん次第ですよね。

今グロービスでは、若い方もいますが、30代半ばぐらいの方々も多く学んでいます。そのぐらいの年齢の方は、ちょうど企業でマネジメントに携わっている方も多い。彼ら、彼女たちが困っているのは、昔は結構勝ちパターンがあって、過去の成功体験をもとにやっていけばだいたいうまくいくことが多かったが、今は環境がどんどん変わるので、過去の成功体験が通じない。だからすごく考えていかなきゃいけないし、情報は現場に落ちているので、自分が経験していないようなことをメンバーから提案をしてもらって物事を判断しないといけない。逆に言えば、これは若手の皆さんにとっては、提案できるチャンスなんですね。40代、50代で学んでいる方は、いつもうらやましいと言っている。ですから、これから皆さんの時代が来ると私は思っていて、そのことを認識して、どのように意識して今から準備しておくのかがすごい大事だと思ってます。

少し前に読まれた方も多いと思いますが、ロンドンビジネススクールのリンダグラットン教授が書いた『ワークシフト』っていう本では、めまぐるしく変わっていく中で、新たな働き方が拡大していくということが書かれている。その中で自分らしいキャリアを築くためには、変化に飲まれるのではなくて、意図的に主体的に選択をしてその変化を受け入れながら成長していくっていうことが大事だと言っています。

ただ、このような本を読んでも、たしかに大事そうなのは分かるけど、本当にそうなの?とリアリティーが湧かないっていうことがあると思います。ですので、今日は皆さんよりも少し先輩で活躍しているグロービスとリクルートキャリアさんの二人の方に来てもらっています。今までの仕事人生の中で、どのように考えてきたか、失敗も成功も色々ある中で、どう乗り越えてきたのか。その本音のところを今日は話してくださいと伝えてありますので、よろしくお願いします。

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※第2回は3/7(月)に掲載予定です

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