G1中国・四国2015
第7部 全体会「リーダーシップ論〜世界と戦う"強さ"をはぐくむための理念と哲学〜」
混沌とする現状を打ち破り、世界に目を開き、強いチームを作り率いていくリーダー。人口減少時代への突入、世界のパワーバランスの変化、テクノロジーの進展による社会の変化。今ほど地域や企業において、リーダーの存在と人材の力が求められている時代はない。世界と戦うために、リーダーはどうあるべきなのか。強さを持ったリーダーを育むためにリーダーシップ教育の現場はどうあるべきか。育成者が持つべき理念と哲学とは何か。わが国を守りぬく海上自衛隊を率いる呉地方総監の池田氏、サッカー日本代表を率いて初のワールドカップ本選出場を実現した岡田氏、日本の公的年金の積立金約137兆円を運用するGPIFのCIOとして世界市場に向き合う水野氏、世界のGEの日本法人を率いる安渕氏が語り合う。
(肩書きは2015年10月17日登壇当時のもの)
<動画冒頭をテキストでご紹介>
安渕氏: 皆さん、今感じておられることは何でしょうか。我々こういう場を与えられて、ここで池田さんをお迎えしてですね、こういったリーダーシップセッションができるということは、G1の歴史にも残るんじゃないかと思っております。60分という短い時間ですので、なるべくたくさんの話をですね、皆さんから引き出して。それぞれですね、特徴のある違った組織をリードしておられる、3人の方に来ていただきましたので。まず最初にですね、それぞれの率いておられる組織の特徴とかですね、ご自身のミッションなどについてお一人ずつ語っていただきたいと思います。では池田さんからお願いします。
池田氏: 皆さんこんにちは。海上自衛隊呉地方総監の池田でございます。私も30数年前にこの幹部候補生学校で1年間学んで、あの教育を受けて30数年後はなんだあのくらいか、と言われないように頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。海上自衛隊、私呉地方総監という職をいただいておりますけれども、私の担任する地域は、東は和歌山県から西は宮崎県までの13府県の太平洋と、瀬戸内海でございまして、そこの防衛警備と災害派遣とかそういった全てのことを担当しています。特に今は、あってはならないですけれども、南海トラフを震源とする大震災、津波というのが想定されておりますので、もし万一そういったことがあった場合には、私が船や飛行機を指揮して皆さんの救援にあたる責任者になるということで緊張しております。私これまで船の艦長、船を束ねる隊司令、隊を束ねる軍司令、艦隊を指揮する護衛艦隊司令官と、この前は佐世保の地方総監と東シナ海しょうめいを担当しておりましたが、我々リーダーというよりも指揮官と言っておりますけれども、そういった経験をしてきております。(この続きは動画でご覧ください)