堀 義人/グロービス経営大学院 学長
<100の行動26>
安全保障政策の司令塔を!
日本の周辺は、核実験を繰り返す北朝鮮や尖閣諸島の領海に侵入する中国など、不安定要因を抱えている。現実を直視し、日本人の命と日本の領土を、自らが守る能力を保持するための5つの提言(視聴時間3分5秒)
1. NSC(国家安全保障会議)の創設を!
2013年12月、政府は「国家安全保障会議(NSC)」を設置し、省庁間の安全保障政策の調整、連携体制が整った
2. インテリジェンス機能の強化を!
インテリジェンスは、安全保障を支える重要な基盤となる。防衛省、警察、内閣官房、外務省を束ねる強力なインテリジェンス機関が必要となる
3. アメリカのみへの依存からの脱却を!
日米がイコールパートナーになるためには、他のパートナーを増やすことが必要。オーストラリアやインド、韓国との防衛協力や合同軍事演習の強化など、東南アジア各国との防衛交流を進めることが重要である
4. 多国間防衛協力を日本がリードせよ!
地域的安全保障枠組みARF(ASEAN Regional Forum)が、災害救援の実動演習を実施するなど具体的協力を始めている。日本も積極的に参加し、多国間防衛協力をリードすべき
5. 日米同盟の真の意味での強化を!
日本の防衛にとって最も重要なのが、日米同盟。首脳会談、外務大臣と防衛大臣の「2プラス2」では、「日米同盟を強化・深化する」と声明を発表している。自衛隊の能力を向上させ、同盟を対等なものに近づける必要がある