堀 義人/グロービス経営大学院 学長
<100の行動22>
コミュニケーション・パワー、ネットワーク・パワーを強化せよ
リーダーに影響を与えるのは、コミュニケーション力と人的ネットワーク力。この2つの力は極めて根元的な外交のインフラになる。コミュニケーション・パワー、ネットワーク・パワーを強化するための5つの提言(肩書は2015年5月のもの。視聴時間3分4秒)。
1. 官邸の海外広報戦略機能の強化を!
政府は「対外広報戦略企画チーム」設置、人員・予算を大幅強化し、尖閣問題や竹島問題の動画を多言語で配信している。新しい時代の官邸の海外への発信力に期待したい
2. 重要国際会議で日本の声を届けよ!
2014年のダボスで安倍総理は日本の首相として初めて基調講演した。総理以外にも日本のリーダーが国際会議で、積極的に発信すべき
3. 国際放送の充実を!
NHKワールドは、約150の国や地域で1日24時間視聴可能になった。NHKに限らず、コンテンツを充実させ、海外での日本のプレゼンスを高めることが必要となる
4. 総理大臣のグローバル・アドバイザリー・グループの設置を!
海外要人のアドバイザリー・グループをつくり、総理大臣を支える知日派・親日派を拡大することが重要になる
5. 在外公館の大使・総領事による現地での積極的な発信を!
大使・総領事は、「日本政府の代弁者」である。ジョン・ルース前米国大使はツイッターで、日英双方の言語で呟いたように、大使自身の発信力、コミュニケーション能力を強化する取り組みを進めることが大切