堀 義人/グロービス経営大学院 学長
<100の行動16 ハードパワー1>
国防・安全保障への国民的論議で、防衛力を高めよ!
外交の基本は、力(パワー)である。平和を望むからこそ、まずはハードパワーの根幹、軍事力を上げていくことが重要になる。国防・安全保障に関する5つの提言(肩書きは2015年4月のもの。視聴時間3分59秒)。
1. 「国防の基本方針」の改訂を!
1957 年の「国防の基本方針」は策定後50 年以上、一度も改訂していなかった。安倍政権では「国家安全保障戦略」を新たに閣議決定した。「日米同盟」の強化と日本自身の「防衛力」を国家安全保障の要にしたい
2. 日米同盟の共同運用の実効性向上を!
日米同盟の障壁の一つは、「集団的自衛権を認めない」という憲法解釈である。安倍政権は2014年7月、集団的自衛権を使えるよう、憲法解釈の変更を閣議決定し、2015年の国会では、集団的自衛権の法整備を議論している
3. 武器輸出三原則などの見直しを!
パトリオット2の部品のアメリカへの輸出やF3戦闘機搭載ミサイルの日英共同研究がスタートしている。我が国の防衛産業の基盤強化、そして防衛力の裾野を拡大させたい
4. 国際平和協力活動(PKO)への積極的な参加を!
「特別措置法」がなくとも、自衛隊が「後方支援」で世界平和に貢献するための新たな「恒久法」の制定を予定している
5. 国防・安全保障への国民的議論を!
「本気で日本の国益、国民の生命・財産を守る意思があるのか」を政治家に問いながら、国民一人一人が日本の「防衛」について、自分の頭で考えたい