堀 義人 グロービス経営大学院 学長
<100の行動10>
ベンチャーを輩出する環境を醸成し、成長を促せ
「ベンチャーが育つ環境」とは何か。1)意識:皆がベンチャーを起こしたいと思い、2)ヒト:予備軍に適切な教育を施し、3)カネ:十分な資金を流入させ、4)企業・政府:ベンチャーが成長しやすい生態系をつくること。自ら起業し、VCとしてベンチャーに投資をつづける堀義人からの4つの提言(肩書きは2015年3月のもの。視聴時間3分52秒)。
1. 場と意識: リスクテイクしたベンチャー起業家を称賛する文化・価値観を醸成せよ!
・米国「優秀な人材は、リスクテイクして新たな価値を創造すべきだ」という価値観
・価値観醸成や意識変革には、国のトップの言動が大切
・総理大臣によるベンチャー大賞はとても良い動き
2. ヒト:起業家教育を充実しベンチャー人材を育め! 人材を流動化させよ!
1)起業家教育を充実せよ
・プロ野球新規参入組の3社、ソフトバンク孫正義さん、楽天・三木谷さん、DeNA南場さんのトップは、皆経営学を体系的に学んできている
・これからは知力が必要な時代
3. カネ:リスクマネーの供給を増やし、EXIT(資金回収)の環境を改善せよ!
・米国のVC資金を支える3大資金源、年金基金、大学基金、財団
・日本の資金の出し手は 銀行、企業、個人資産家
・個人資産家(自ら上場したベンチャー起業家)からの資金で繋いでいるのが、VCの現状。もっと豊富な資金がベンチャーに流入することが重要
4. 企業と政府:ベンチャーが生まれ、育つエコシステムを醸成せよ!
・ソニー、キヤノンが自動運転のベンチャーZMPへの投資した。こうした動きがさらに加速して欲しい
・政府調達・自治体調達の特にソフトウェア分野の約1~2割をベンチャー企業に振り分けるべき