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「人生の意味は自分で決めなきゃ」 -10年後の自分と社会を考える(5)

投稿日:2015/03/20更新日:2019/04/09

10年後の自分と社会を考える(5)

堀義人氏(以下、堀):ということで、残り11分。後はこちら側で引き取って、今の30秒のプレゼン、自己紹介、あるいは意見に対する反応ということにしたいと思います。まずは小澤さんから、簡単に2分ずつくらいお願いしたいと思います。

小澤隆生氏

小澤:いやあ、いいですねー。すごい人からアホっぽい人まで。これが若者の元気ですよ。僕もその頃があったなと思い出して、ちょっと力不足になってました。もう今はね、元気になりましたよ。ありがとうございます。でね、ひとつ…僕も自分のキャラ設定がわかんなくなりつつあるけどさ(笑)。

とにかく、元気なことが1番。それと、ここにいる皆さんはすごい! みんなすごい! 友達になったほうがいいよ! 僕も友達になりたいね。僕は若い頃からずっと、人に会い続けてきてるんです。そこから新しい人生、新しいドアがどんどん開かれるんです。

自分は本当に夢なんてなかったけど、いろんな人、いろんな経営者やいろんな友達の意見を聞いて「そうか、そういうことだったのか」、どんどん学ぶことがあった。できるだけ多くの友達を今日作って、そして堀さんが言うように、できるだけ多くの行動をしてください。

したほうがいいなって行動がたくさんあった。いま発言したことで頭でっかちの口だけ野郎になるか、行動をともなって5年後10年後「ああ、確かにやったよな」って思うかは、すごく楽しみだなと思いました。

20人くらいお話をされたのかしら。そういう方々、3年後5年後も友達付き合いを続けて「確かにやったな!」って人が、ぜひ10割目指して、さしあたってはG1カレッジの複数開催かしらね。ここにいる皆さん方が、どうやってこの後コミュニケーションをとり続けるか。

絶対とり続けたほうがいいよ!僕らのコンセプトは、ものすごい若者を一堂に会したら何が起きるだろうか、どんな化学反応が起きるだろうかっていう。とんでもないことが起きるぞ、これ! ぜひ仲良くなってくださいね。そう思いました。以上でございます。

堀:ありがとうございました。小澤さんはちなみに選考委員会のメンバーで、選考の中で一旦落ちた人も十数人引き上げて。落ちたメンバー全部のフェイスブック見て、その中で面白いコメントがあった人をどんどん引き上げていったんです。おそらく本来は選考で落ちてた人も、もしかしたらそこですくい上げてたかもしれないなと。

一方では、すごく応募も多くて。会場満杯でしょ?でも、もっとすごい倍以上の応募があった。その中で選ばれたってことなので、良いメンバーが集まって僕らも嬉しく思ってます。

小林りん氏

小林:何か新しいことを成し遂げていくとか、大きな動きを作り上げていくときって何が必要なのかと思ったとき、3つくらいあるのかなと思うんですね。ひとつが「原体験」。さっきの愛じゃないけど「何で自分はこれなのか」っていうのが腹の底からあること。

もうひとつが、行動をしていってファインチューン(微調整)していって、方向は違うかもしれないけど、少しずつ軌道修正しながら行動を繰り返していけば、必ず具体的なイメージになっていくんじゃないかなと思います。

3つ目が、1人では何もできないので仲間を集めてくことが、すごく大事かなと思います。学生のときにはどれにフォーカスすればいいのかって、さっき皆さんのお話を聞きながら考えてたんですけど、行動していくとかネットワークを作っていくというのは、社会に出てから私もずいぶんできてきたなと思うんです。

だけどやっぱり原体験を積むっていうのは、社会人になって仕事を持っちゃうとなかなか…旅にも出れない。ぜひ学生時代というときに「自分はこれなんだ、これで社会に貢献したいんだ」っていう何かを見つける原体験を積んでもらえたらなと思いながら、皆さんの話を伺ってました。今日はありがとうございました。

堀:ありがとうございました。りんちゃんは皆さんご存知のとおり、軽井沢にインターナショナルスクールを作り上げてしまって。いくらお金を集めてきたかっていうと相当な金額で、それで作ったと。日本の教育界を変えていく改革のリーダーということでそういったメンバーがいて、「行動」「仲間を集めよう」というメッセージが皆さんに刺さっていると思います。

為末大氏

為末:小澤さんからだんだんトーンが落ちていくって感じに(笑)。じゃあ僕も3つ、皆さんにお話ししたいなと思います。

「突き落としてくれ」っていう内容があったので、1つ目は「結局勝たない人は仲間が作れない」。悲しいかな、僕もメダルを取らないとここにいられなかったんですね。だから皆さん、これから勝つ必要があります。

何で勝つかっていうのは結構大事で、僕はハードルじゃなかったらたぶん勝ててなくて。100メートルやってたら日本ランキング5番目くらいで終わって、たぶんここには来れていないと思うんです。だから皆さん、まず勝ち方、それからどこの土俵で勝つかっていうのを考えてほしいなと思います。価値がない人には残念ながら、仲間が寄ってこないんですね、人間は打算的なものなので。

もうひとつは、僕はメダルが目標だったんですが、目標を決めると達成しちゃうことがあるんです。そうすると、その後の人生が残っちゃう。これは結構悲しい話で。何か大きなことをやろうと思ったら私たちの人生は戦い続けなきゃいけなくて、そのときに山頂に登るために頑張るんじゃなくて、山登り自体を愛するしくみをどうやって作るか。これが生涯勝ち続けるコツだと思います。

3つ目、僕が感じてたことは「人生に意味なんてない」ということなんです。だから自分で決めなきゃ、人生なんて結局フワッとして終わるわけです。仮決めでもいいから、自分で一応「こっちだ」という方向を定める、どの山にするか定めるということが大事だなと思いました。

堀:ありがとうございます。皆さん、G1カレッジを卒業した後に「G1アンダー40」に選ばれるかどうか。「G1アンダー40」には100名強が入ってきてますが、そこに選ばれるかどうか。「G1アンダー40」を卒業した後に「G1サミット」に選ばれるかどうか。
これはダボス会議(世界経済フォーラム)でもそうなんですが、シェイパー(グローバルシェイパーズ)があって、YGL(ヤング・グローバル・リーダーズ)があって、それから本体のほうに入っていくわけです。

そこに選ばれていくってことは、何らかの結果を出さなきゃ選ばれないですね。そういったメンバーが集まって日本を変えていく、世界を変えていくということなので、これから5年10年、「G1アンダー40」でもお会いできたら嬉しいなと思います。そのためには何らかの結果を出さなきゃならない。勝つということ。そういった意味で突き落とすかのような、ガシッと為末さんからのメッセージがありました。

宮城治男氏

宮城:皆さんの話を聞いていて、なんかできるような気になってると思うんですよね。私はずっと起業家、スタートアップをしていく人たちの応援をしてきて、我々の中での最大の褒め言葉は「あいつアホだね」とか「あいつ能天気だね」「おめでたいね」っていうこと。そういうやつは、やっぱり何かやらかすんですよね。今日、皆さんの最後のノリの感じをぜひ覚えておいていただきたいんですよ。何というか、能天気なモードで皆さんがやりたいことに挑んでいただきたいなと思います。

社会起業家って難しい仕事だと思うかもしれないんですけど、誰もがまだ本気でチャレンジしていない領域なんですよね。そこに皆さんが本気で挑んだら、必ずその分野の第一人者になれます。ぜひ、アクションを起こしていただくことを期待しています。

堀:ありがとうございました。今回のテーマで社会起業家的なものが多かったと思うんですが、それは宮城さんがおっしゃるように、どんどんやっていただけたらと思います。

一方ではアカデミックな分野において、ノーベル賞を取るという形の活躍の方法もあると思いますし、あるいは企業に入って、今日の程(近智)さんのようにアクセンチュアのトップに昇り詰めていくような形の方法論もあります。さまざまなキャリアがあると思うんですね。政治家になっていく、あるいは起業家になっていく、今からアスリートにというのもいらっしゃるかもしれませんし、学校を作っていくとか、いろんな形での改革の方向性があると思いますので、何をするかをぜひ考えていただいて。

どうせやるなら、勝てなければ意味がないんですね。勝たなければその中で存在感がないし、人も集まってこないし、やりたいことが実現できなくなってしまう。相対的に自分の能力との比較をしながら、自分が根源的に何をしたいのかということを突き詰めてみて、その中でなるべく視野を広げて多くの人に出会っていくのが重要なんじゃないかと思ってます。

今回はそういった多くの人に出会う、特にトップクラスですよ。冒頭から日本のトップ、僕らが選んだ中で最高の頭脳とマインドとプレゼン能力を含めた、改革できる力を持ったトップクラスに出会う機会があったかと思いますし、その中で自分たちが発言をする機会が多かったと思うんですね。

発言をすることによって自分で気付きがあって、多くの人の中で自分の相対的な能力だったりとか、気付きあるいは自分の足りなさを認識しながら、これから頑張っていくことになると思います。

来年もまたG1カレッジをやることになると思いますが、皆さんとまたお会いできることを楽しみにしながらこの全体会のセッションを終えて、これからはボードメンバー全員が集まった形のクロージングセッションに移りたいと思います。パネリストの皆さん、そして発表した皆さんに拍手をして終わりたいと思います。どうもありがとうございました!

講演者

  • 小澤 隆生

    BoostCapital株式会社 代表取締役

    1995年、CSK(現SCSK)入社後、1999年にビズシークを設立し、2001年に楽天に売却。
    2003年のビズシークの吸収合併により楽天に入社。オークション担当役員に就任。
    2005年に楽天野球団取締役事業本部長。
    2006年に退社後は個人としてスタートアップベンチャーへの投資やコンサルティングを展開。
    2009年から2012年までは楽天顧問。
    2011年に設立したクロコスをヤフー(現LINEヤフー株式会社)に売却し2012年にヤフーへ入社。
    2013年よりヤフー執行役員としてヤフーショッピングを担当、2018年4月より常務執行役員コマースカンパニー長に就任し、
    eコマース、トラベル事業、金融事業を管轄。
    2019年6月にヤフー取締役専務執行役員COOに就任し、コマースとメディアの全事業を管掌し、
    2022年4月にヤフー取締役 代表取締役 社長執行役員CEOに就任。
    2023年10月LINEヤフー株式会社 顧問就任。
    2024年1月、ベンチャーキャピタル運営BoostCapital株式会社を設立し、代表取締役に就任。

  • 小林 りん

    学校法人ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン 代表理事

    経団連から全額奨学金をうけて、カナダの全寮制高校に留学中、メキシコで圧倒的な貧困を目の当たりにする。その原体験から、大学では開発経済を学び、UNICEFプログラムオフィサーとしてフィリピンに駐在。ストリートチルドレンの非公式教育に携わるうち、リーダーシップ教育の必要性を痛感する。帰国後、6年の準備期間を経て、2014年に軽井沢で全寮制国際高校を開校。2017年には世界で17校目となるユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC) へ加盟校し、ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンへ改名。同校は80カ国以上から集まる生徒の7割に奨学金を給付している。
    1998年 東京大学 経済学部卒業
    2005年 スタンフォード大学 教育学修士課程修了
    2012年 世界経済フォーラム「ヤング・グローバル・リーダーズ」選出
    2013年 日経ビジネス「チェンジメーカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
    2015年 日経ウーマン 「ウーマン・オブ・ザ・イヤー大賞」受賞
    2016年 財界 「経営者賞」受賞
    2017年 イエール大学 「イエール・グリーンバーグ・ワールド・フェロー」選出
    2018年 一般財団法人アジア・パシフィック・イニシアティブ理事就任
    2019年 Ernst & Young「EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー 2019ジャパン 大賞」受賞
    2020年 ユナイテッド・ワールド・カレッジ (UWC) 国際理事就任

  • 為末 大

    一般社団法人アスリートソサエティ 代表理事

    1978年広島県生まれ。
    スプリント種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2024年9月現在)。
    現在はスポーツ事業を行うほか、アスリートとしての学びをまとめた近著『熟達論:人はいつまでも学び、成長できる』を通じて、人間の熟達について探求する。
    その他、主な著作は『Winning Alone』『諦める力』など。

  • 宮城 治男

    NPO法人ETIC. 創業者

    早稲田大学在学中の1993年、学生起業家支援の全国ネットワーク組織としてETIC.を創設。以来、若い世代が自ら社会に働きかけ、仕事を生み出していく起業家型リーダーの育成に取り組み、これまで1600名以上の起業家を輩出。2011年世界経済フォーラム ヤング・グローバル・リーダーズに選出。文部科学省参与、中央教育審議会臨時委員等を歴任。

モデレーター

  • 堀 義人

    グロービス経営大学院 学長/グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナー

    京都大学工学部卒、ハーバード大学経営大学院修士課程修了(MBA)。住友商事を経て、1992年株式会社グロービス、1996年グロービス・キャピタル設立。2006年グロービス経営大学院を開学。2008年に「G1サミット」を創設。2011年には復興支援プロジェクトKIBOWを立ち上げる。2016年に茨城ロボッツ、2019年に茨城放送オーナー就任。2022年にLuckyFesを立ち上げ、現在総合プロデューサーを務める。2024年よりBARKSオーナー、世界最大のPR会社の米国エデルマン社 社外取締役。

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